変われるってムテキインタビュー vol.11 中居 晴菜

変われるってムテキインタビュー vol.11 中居 晴菜

「変われるってムテキ」を世界中に。
それが、私たちスピンズのVISIONです。

世の中に服屋さんは星の数ほどあれど
私たちスピンズは「変われるってムテキ」を伝えたい服屋さん。
自らが変わっていくことで、自分の人生をクリエイトし
ワクワクを世界に伝えていく。

このインタビューは、そんな私たちの「変われるってムテキ」物語です。

今回のインタビューはSPINNS松山店の店長をされている中居 晴菜さんにお話をお聞き致しました。

カワイイが溢れているという衝撃

ー 中居さんのSPINNSとの出会いのお話から聞かせてください。

中居:SPINNSに入ろうと思ったきっかけは中学生の頃に仲の良かった先輩に連れていってもらって、店内に入って商品、ディスプレイ、店員さん全てがめちゃくちゃカワイイが溢れているなと衝撃を受けたのがきっかけです。
でもその後、高校に入ってすぐに「カワイイな、ここで働きたいな」と思ってたのですが、すぐに行動できずに時は過ぎていきます。
高校を卒業して、ファッションの専門学校に入ったのですが、パターンとか作る方のファッションが好きだったわけではなく、私はカワイイお洋服を着て、カワイイものに囲まれた場所で働きたいんだと気がついて専門学校を辞めました。
そんな紆余曲折をしながらも高校から専門、専門学校を辞めた後もアルバイトをしていたのは飲食店でした。

ー SPINNSで衝撃を受けたにもかかわらず飲食店で働き続けていたのはなぜでしょう。

中居:勇気がなかったんです。
やったことのない新しいことにチャレンジする勇気がその時の私にはありませんでした。だから学生の頃の延長線で飲食店でのアルバイトを続けていました。
19歳の時にやっぱり服屋さんで働きたいなと思っていた時、当時働いていたカフェの先輩がたまたま元SPINNSで働いていた方でした。
アパレルで働きたいと思いつつも応募を躊躇っていることを相談したら「とりあえず受けたらいいやん」と後押ししてくださって、応募して面接受けたら採用していただけたという流れです。

ー アパレルで働きたいという思いもありながら挑戦できなかったのはなぜだったのでしょう。

中居:新しいことをする一歩が踏み出せなかったんですね。面接落とされたら嫌だという不安とか。
よくよく考えてみたら自分に自信がなかったということだと思います。
私の容姿もそうですし、こんな私が働けるのかなという不安が大きかったです。
でもカフェで出会った先輩の後押しのおかげで一歩踏み出せました。
面接の時は自分らしさを出していこうと思って、その時一番おしゃれだと思った服装で行ったらその場で合格でした。

必要としてくれていて、頼りにしてくれているという実感

ー 長い遠回りをして働きたかった職場で働き始めた中居さん。実際に働いてみてどうだったのでしょう。

中居:SPINNSで働き始めた時はずっとしたかったピンクの髪と厚底で仕事をしていました。最初は楽しくて仕事が終わった後も上司や先輩達とご飯に行って帰るというのがルーティンになっていました。
その頃は無我夢中で仕事をしていました。

中居:2年間がむしゃらに働いていた時も順調というわけではなくて、辞めようと考えたこともありました。
忙しく過ごしていくうちに毎日がマンネリ化していって、お仕事が楽しくなくなっていったことがありました。
その頃は漠然と環境変えたいなと思っていたタイミングで後輩達が辞めていったり人間関係も変化していって「私もやめようかな」と私の気持ちも流れていって仕事に対してのやる気とかがどんどんなくなっていきました。
今思うと色々と他人任せにしていて逃げていたなと思います。
そんな時、当時の店長から「いつか二人でお店やりたい」って言ってもらったことがすごく嬉しかったことを覚えています。
私は今でもその店長とは最強のコンビだと思っています。
そんな店長が私の存在を必要としてくれていて、頼りにしてくれているという事を実感したことが本当に嬉しかったのを覚えています。
私も一緒にお店出したいなと思いました。
この事がきっかけとなり、店長になることでお店の仕組みとか色々学んで実力をつけたいという具体的な目標が見えたので仕事が楽しくなっていきました。

その後、当時の店長がバイヤーに異動になり、松山店は半年間店長不在の状態になりました。
その状態の中で会社からは店舗スタッフだけの研修をしていただいたりスーパーバイザーの方や色々な上司のサポートをいただきながらお店を運営していました。
その時の私は店長が不在になる頃「店長やってみたい」とは言ってはいたものの一歩が踏み出せない私がいました。
そんなある日、上司の方から「店長やってみない?」とお声がけをいただき、チャンスは逃したくないと思い店長をやる事を決意することになります。

ー 店長になる一歩を踏み出せたのはなぜだったのでしょう。

中居:私の考えはチャンスを逃すということは逃げるということと同じ意味で捉えています。
好きなお店で働くことができて、その場所で私がチャレンジすることでお店も良くなっていくということで私もお店も成長していくということを感じています。

自信がなくて、プレッシャーを感じて何度も逃げたいと思った

中居:そうして店長になったのですが、ここで一番落ちました。
店長になってみたものの自信がなくて、変にプレッシャーを感じていてうまく言葉や態度に表すことができず仲間ともぶつかって、何度も逃げたいと思うことがありました。
誰かに言われたわけではないのですが、前任の店長はカリスマ性もあったので私が店長になって良い思いをしない人もいるのかなとか妄想してる自分がいたりしました。
私自身も店長と比べてしまっているところもありました、顔も性格も何もかも違うは当たり前のことなのに。

中居:そんな状態でしたので、スタッフ達とはただ仕事はしているけれど、お互いに言いたいことは言えてない状態が続きました。
そんなある日後輩から個人ミーティングをお願いされました。
話をしてみたら私に対して思っている不満や前の店長の時はこうだったという事をストレートに伝えられました。
私の中では私は私だから前の店長と比べないでという気持ちがあったのですけど、そう思わせてしまったのは私が自分の意見をはっきりと伝えていなかった事が原因でもあると思いました。
その時、お互いに腹を割って話をすることになります。
勿論前の店長と比べないでということもそうですし、そう思わせてしまったのは私にも原因があるからごめんねということも全て伝えました。
この事がきっかけで他のスタッフ一人一人ともミーティングをしていきました。
お互いに思っていることをストレートに伝えることでコミュニケーションの大切さ、思っている事をいうことの大切さ、そして相手を思いやる気持ちの大切さを実感しました。

ー この出来事で大きく変わったことはなんだったのでしょう。

中居:この出来事を通じて自信がついたということはないのですが、スタッフとの関係性において安心できる信頼関係に変わったと思います。
あの時、スタッフから個人ミーティングをお願いされて腹を割って話す事がなかったら、もしかしたら自分ではどうしようもなくて辞めていたかもしれません。

他のスタッフが一緒に働いて楽しくなるために自信をつける

中居:スタッフとの関係性がうまくいくようになっていくと、また毎日の仕事がマンネリ化していきました。
トラブルが起きるわけでもないし、こんなことでお給料をいただいていて良いのかなと感じてきてしまう自分がいました。
その時、会社の研修に参加した時に「すべて自分からだよ」という言葉がとても耳に残っていました、何回も言われた気がして。
その言葉を通じて自分を振り返ると、また他人任せにしている自分がいる事を感じました。

中居:研修からお店に戻って、今の自分には何が足りないのかなと考えてみたら自分に自信が全くないということに気がつきました。
他の上司からも私から「自信がない」という話をしていないのに「もっと自信を持って」と言われることがあってこのままでは嫌だと思いました。
せっかく研修にも行かせてもらったのに、今の自分のままで働きたくないと思い自分に自信をつける方法を考えました。
自信がないと全てネガティブに捉えてしまったり、「これはこうだから」「あれはあれだから」と言い訳ばかりで行動しない自分。
私はそういう人と一緒に働きたいかなと考えてみたら私は働きたくないなと思いました。
だからこそ、他のスタッフが一緒に働いて楽しくなるために自分に自信をつけることを決めました。
そして自信をつける為に自分との約束事を決めました。
例えば、私は考えるより先に行動してしまうタイプなので考える事を意識的にしてみたり、上司や部下と自分から関わっていくことだったり。
そんな行動を通じて相手を知り、相手を知ることと自分のことを正直に伝えることで結果的に人との関係に自信が芽生えてきました。

自信を持つとは人生を楽しむこと

ー 中居さんにとってのムテキとはなんでしょう

中居:自分に自信を持っている事だと思います。
自分に自信を持つということは人生を楽しむことだと思います。
ひと言で言うと幸せな状態というか。
私には自信がありませんでした、でも私は自分に問います。
ファッションを楽しめているか、一緒に働いているスタッフやお客さん達が楽しいと感じてもらえているかを。
自分自身に問いかけ、考え、行動することで私にも自信が芽生えてきました。それが結果的に幸せな状態、つまりムテキなのではないかなと感じています。

プロフィール 
中居晴菜(RUNAPINK)
SPINNS松山店 店長
愛媛県松山市出身
20歳で株式会社ヒューマンフォーラム(SPINNS)入社
20歳雑貨担当、22歳店長サブを経験し
現在はSPINNS松山店の店長として活躍中。

SPINNSのコンセプト「アティチュードメイクススタイル(主張がスタイルを作る)」
「変われるってムテキ」をお客様に伝えられるような接客やSNS発信、スタッフの個性を活かすイベントを心がけています。
個性豊かなスタッフと共に毎日元気に働いています!
インタビュアー 大槻彦吾 (g5designs & Co.)