「変われるってムテキ」を世界中に。
それが、私たちスピンズのVISIONです。
世の中に服屋さんは星の数ほどあれど
私たちスピンズは「変われるってムテキ」を伝えたい服屋さん。
自らが変わっていくことで、自分の人生をクリエイトし
ワクワクを世界に伝えていく。
このインタビューは、そんな私たちの「変われるってムテキ」物語です。
今回のインタビューはSPINNS海外事業部と1wol7ilディレクターをされている橋ヶ谷 莉世さんにお話をお聞き致しました。
現実を見るようになって迷いが出た
ー 橋ヶ谷さんがSPINNSへ入社された経緯をお聞かせください。
橋ヶ谷 :3歳からバレエを始めて高校卒業するまで15年間続けていました。
東京の美容専門学校に進学したためバレエを辞めることになります。
中学生まではバレエの影響からかディズニーランドのダンサーになりたいという夢を抱いていた事を覚えています。
大学も舞踊科に入ることを目標に踊りを続けていたのですが、高校生になると現実を見るようになってダンサーでは食べていけないのではと迷いが出ました。
もし踊りでなければ何を仕事にしたいかと考えたら美容だなと思ったのと同時に踊りへの熱も冷めてきてしまいメイクアーティストを目指して専門学校に入ることになります。
橋ヶ谷: そんな中授業で他の生徒とお互いにメイクをし合う授業があったのですが、その時夏だったので寒色系のメイクをする時間でした。
相手からメイクをしてもらった時にひと重の私の目に青色のメイクをするとぶん殴られた人みたいになってしまって(笑)、自分でもおかしいと思うのですけどその出来事がきっかけでメイクアーティストになりたくないと思ってしまい後期からネイルコースに進学することになります。
また自分の中で出てきた「職業にするのは違うな」という思い
ー ようやく見つけた目標。順調に進んでいったのでしょうか。
橋ヶ谷 :ネイリストになろうと思って勉強をして検定を取っていくのですが、運よく全部卒業までに1級まで一発で取れてしまいました。
卒業を控えた頃にネイルのお店でインターンをした時に、また自分の中で出てきたのが「職業にするのは違うな」という思いでした。
細かいことが好きな自分ではありましたけど、職場体験でお客様のリクエストに応えて施術するということに違和感を感じてしまいました。
限られた時間でお客様の要望に応えるという、当たり前のことに触れた時に趣味であれば続けられるけれど、お仕事でするのは違うと感じてしまいました。
そんな違和感を感じながらも内定もいただき入社するまでの研修期間で内定を辞退することになります。
橋ヶ谷 :そんな出来事を通じて、改めて何の仕事をしようかと自問自答した時に、昔から好きだったファッションを思い出しました。
当時、大宮で一人暮らしを始めていたので服装や髪色も自由、そして家からも近いということでSPINNS大宮店のアルバイト募集に応募したら受かり今に至ります。
異動して気がついた人と繋がれることが好きな自分
ー SPINNSへの入社後はどんな歩みだったのでしょう。
橋ヶ谷:入社して最初はレディース部門の担当がしたかったのですが、新人なので人が足りていない雑貨部門に配属になりました。
希望とは違ったので最初は楽しくなかったです。
とりあえずやってみて楽しくなかったらアルバイトは辞めようと考えていたのですが、だんだんと仕事に慣れてくると何となく辞められないという感じでした。
ずっとレディース部門に行きたいと言っていたのですが忙しい店でもあったので、日々品出し作業をする毎日を繰り返していきます。
その後、会社内でSPINNSとは全く違うブランドに異動のお誘いをいただきました。
スタッフは勿論、接客しますしSNS発信も積極的にしていくようなお客さんと密に関わっていくようなお店でした。
そこで日々を過ごす中でお客さんはもちろんですが、私は色々な人と繋がることが好きなんだということに気づかされました。
初めて挑戦することに対して殻にこもってしまうタイプ
ー 新しい自分を知ることができた橋ヶ谷さん。その後どんなことが起きるのでしょう。
橋ヶ谷:その後、SPINNS熊本店に異動になります。
熊本店は都心の店舗に比べると規模が小さいので作業も多くなくて接客を良くしていました。
気がつくと私の顧客さんが100人近くできていました。
接客をして顧客さんも増え、熊本店で資格を活かしてネイルの施術のサービスも始めることになります。
そこで気がついたのは、私は初めて挑戦することに殻にこもってしまうタイプだということでした。
まだやってもいないのに「こうなったらどうしよう」という不安に駆られてしまう感じです。
橋ヶ谷 :ネイルを始める時も「お客さんは興味ないだろうな」とかネガティブにばかり考えてました。
それと同時に気がついたことは「一人で何かを始める」ということに対して特に不安を感じることでした。
仲間と共感しながら何かを作り上げるのは好きなんですけれど…。
そのような様々な葛藤を抱えながらも、お店のためにと思っていざネイルを始めてみると顧客さんが来てくださったりとか、ネイルがあることによってSPINNSの認知が広がったり、新しいお客さんとも出会えて結果的にはとても良かったです。
この経験を通じて新しいことをはじめることに対して少しは挑戦できるような自分になりました。
一人だけれど、お客さんとつながっていく喜びを知れた
ー それからは挑戦することは怖くなくなったのでしょうか。
橋ヶ谷 :その後、福岡SUPERSPINNSに異動になります。
福岡店では韓国ファッションコーナーとネイルも任せていただきました。
でも、再び新しい挑戦への不安がまたもや顔を出してきました。
韓国から商品を仕入れたり全てが一人でやらなければいけなくて本当に不安でした。
新しいコーナーを任されていたのですが、その空間に一人というのが不安で不安で辞めようと思うまでに至りました。
橋ヶ谷 :上司からのサポートとバイヤーさんの支えで商品仕入れをして販売していくのですが、少しずつ売れていくのを感じながらようやく「一人だけど初めて挑戦したことが、お客さんとつながっていく喜び」という実感を得ました。
でも不安なのは消えませんでしたけれど。
同時にSNSでスタッフとして発信もしていく必要があったのですが、自分メインで何かを発信ということに抵抗を感じている自分を感じたときに自分メインよりも誰かを発信していったり成長のサポートをしていくことに喜びを感じている自分を発見しました。
変えるのではなく、何かのきっかけを与えることの大切さ
ー 異動と共に新しい発見と成長をしていく橋ヶ谷さん。更にどの様な出来事が待っていたのでしょう。
橋ヶ谷 :そんな最中、プレスへの異動となり東京へ転勤となります。
異動しても韓国仕入れもやりながらプレスではTikTokを担当しました。
SNS上でプレスという裏方ではお客さんにも会えず、SNSの結果もなかなか出てこない中でプレスの業務からは離れて韓国仕入れをメインにしています。
商品の仕入れは販売数が日に日に変化してお客さんと間接的につながっている感覚が好きです。
現在は部下が2名福岡にいて遠距離で運営をしています。
橋ヶ谷 :こんな人生やお仕事を通じて変わったことと分かったことが4つあります。
私は人と関わることが好きな人だと知れたこと。
今では挑戦することに不安を感じることが少なくなり、自分次第で人生は変えれると感じられました。
そして人の成長で喜びを感じることができるという事を知りました。
それまでの自分は人に興味がないと思っていました。
でも人に興味があるということがわかったんです。
先日参加した社内研修に参加して「部下にこうなって欲しい」を決めるんですけど、私はなぜ決めなければいけないのと感じて上司にも「それは自分次第で、私がどうこういう事じゃない」と伝えました。
その時の返答は「変わらせなくてよくて、何かのきっかけを与えることが大切なのではないか」と言われました。
その言葉を聞いて、振り返ってみたら私もこれまでいろんな人の関わりを頂いたことで知らない自分に気がついたり、挑戦させてもらったり、色々なきっかけのお陰だったんだなということに気がつきました。
この時、部下と関わることで2人が自分なりに挑戦したり成長していく姿を目の当たりにしてとても嬉しくなっている自分がいました。
人に興味ないと思っていた自分が人の成長を喜べる自分だったことに気がついて嬉しくなりました。
そして、そんな成長をさせてくれる会社も好きですしお客さんにとっても何か挑戦したり何かの「きっかけ」を提供できる私でありたいと思っています。
一歩を踏み出したことで、変わっていったり気付いた沢山のこと
ー 橋ヶ谷 さんにとってムテキとはなんでしょう。
橋ヶ谷 :挑戦できることです。
異動や転勤も沢山しましたし、ネイルもブランド立ち上げやブランドの運営含めてたくさん挑戦させてもらいました。
今までにやったことがないことをやる時は常に不安が付きまといます。
常にそこには不安はありますけど、その一歩を踏み出したことで私は自分が変わっていったことや気付いたことが沢山あります。
だからこれからも挑戦しつづけていきたいと思います。
プロフィール 橋ヶ谷 莉世 SUPERSPINNS福岡店/1wol7ilディレクター スピンズ海外事業部 美容専門学校卒業後20歳で株式会社ヒューマンフォーラム(SPINNS大宮店)に入社。 現在は1wol7ilの商品仕入れ・商品企画に携わりながら 海外事業部では韓国インテリア通販の運営をしています。 自分達が可愛い!と思う商品をお客さんにスタイル提案していきながら 接客を通してお客さんのまた来たい!や「変われるってムテキ」をこれからも創っていきたいです!
インタビュアー 大槻彦吾 (g5designs & Co.)