「変われるってムテキ」を世界中に。
それが、私たちスピンズのVISIONです。
世の中に服屋さんは星の数ほどあれど
私たちスピンズは「変われるってムテキ」を伝えたい服屋さん。
自らが変わっていくことで、自分の人生をクリエイトし
ワクワクを世界に伝えていく。
このインタビューは、そんな私たちの「変われるってムテキ」物語です。
今回のインタビューはSPINNS プレス部 小林理奈さんにお話をお聞き致しました。
仕事はやれば出来るようになる
ー 小林さんはSPINNSに入社される前はどんな方だったのでしょう。
小林 :高校の頃はやんちゃでした。
学校に遅刻したり行かなかったり。授業出なかったりして単位を落としまくり、口が悪すぎて先生に反抗して停学になったりもしました。
その当時は自分が悪いという感覚は不思議と全然なかったです。
結果的に高校3年生に進学できないことになったことがきっかけで中退しました。
親に迷惑かけないように自分で稼ごうと思って朝はコンビニ、夜は韓国料理屋さんでアルバイトすることになります。
学校の勉強はやっても出来るようになりませんでしたが、仕事はやれば出来るようになったので勉強は嫌いでしたが、働くことは嫌いではありませんでした。
とはいえ朝のコンビニでは遅刻か無断欠勤はよくしていました。
行けば仕事はしっかりとするからか不思議と嫌われることはなかった気がします。
小林 :その内、朝と夜の掛け持ちがしんどくなって一つの仕事に絞りたいと思うようになりました。
丁度ファッションに興味を持ち始めた時期だったのでアパレルやってみようと思うタイミングでSPINNS幕張店の募集を見て入社することになりました。
幕張は半年くらい働いたら退店となったのですが、当時はまだヒューマンフォーラムという会社に入ったという認識はまるでなく、アパレルのアルバイトをしているくらいの感覚でした。
その後池袋店に移動して作業面を先輩に教えていただいていたのですが、だんだんと先輩が辞めていって気がついたら自動的に上の立場になっていました。レディースの担当長を任される頃から店長さんとかと関わることになって初めて「人の中身」を教えてもらうことになります。
「来たばかりのお前に何がわかるんだよ」
ー SPINNSで働き始めてどのような事があったのでしょう。
小林 :ある日売り場を組んだりした時に、池袋店の担当バイヤーさんがお店に来られる事がありました。
バイヤーさんは売り場を見て「ここ、こうした方がいいよ」とか色々アドバイスを下さるのですが、私は「なんで今来たばっかりのお前がわかるんだよ」と思ってしまいました。
「こっちは毎日売り場見て、お客さん接客しながら売り場組んでるのに、今来たばかりで何言ってるんですか」って言ってしまいました。
高校時代とかの、今までの私の悪い部分が出てしまった感じです。
でも、そう言われたバイヤーさんは怒らずに私の言い分をずっと聞いてくれた上で「でも俺はこういう考えがある」と説明をしてくださいました。
バイヤーさんは恐らく私の言ったことを聞いて「あ、こいつこういう性格なんだな」という事をわかってくれたのだと思います。
小林 :丁寧にそのアドバイスの意図を聞いたらすごく納得ができたのが驚きでした。
考えてみたら今まで出会った先生や大人の人達との関係性では、そういう対話がなかったと思います。
初めてこういう対話の仕方に知れたり、触れることで色々なことに対する考え方ややり方が大きく変わりました。
例えば今まで感覚でやってきていた事が数字に基づく考え方になっていったりとかです。
学校の数学は何のためなのかが全くわからないので諦めていましたが、仕事での数字は売り場につながりますし、結果的に売り上げにつながることがいいなと感じれるようになりました。
小林 :それと同時に社内研修に出させてもらうことでヒューマンフォーラムという会社の想いを知ることで自分が今までダメだった事を知ることで人への伝え方や態度が変わっていきました。
今では高校の頃の友達に会うと「性格丸くなったね」とよく言われます。
一番変わったのは自分が思っていたことをそのまま話していたのですが、一度相手のことを聞いてから自分のことを話するような伝え方が変わったと思います。
相手のことを考えると伝えられなくなった
ー 性格が丸くなった小林さんはその後どう変化していくのでしょう。
小林 :ただ相手のことを考えるが故に考えすぎてしまって、自分の思っていることが伝えられなくなってしまうことも多々あります。
今これを言うと悲しませてしまいそうだなと思って、伝えられないことが相手によって出てきてしまっている自分もいます。
小林 :池袋店の後に原宿のSPINNSとは別ブランドに店長として異動になったのですが、店長という立場でこういう言い方を部下にすると傷つけてしまうと感じて言いたい事が言えない事がありました。
その後、船橋店に異動することになります。
船橋店ではスタッフが仲良く仕事してたらそれでいいという感じがすごく嫌で、何故もっとちゃんとしないのだろうと思っていました。
仕事とプライベートがごっちゃになっている感じに私には見えてしまっていて、モヤモヤしていました。
当時の店長さんにも相談してたけど、言えるタイプの店長さんじゃなくて。
私もその時には言えないタイプになってしまっていたのですが、店長が言えないなら自分が言わないといけないと思い伝えることにしました。
池袋の頃よりは相手の立場も考えて伝える事ができるようになっている自分がいました。
でも、うまく伝わらなくて「ちょっとガミガミいう人」というキャラになっていたと思います。
今、じぶんが変わらなければならないところ
ー 上手くいかなかった他人との接し方は現在どのような感じでしょう。
小林 :その後プレスに移動して一年少し経ちます。
仕事の仕方も大きく違うので戸惑いもありますが、一番感じているのは昔の自分との違いです。
昔は感情そのままに出していた自分でしたが、最近の私は相手の気持ちを考えることを覚えたが故に、感情が出るのを避けて他人と接するのを避けている自分がいることに気がつきました。
これが今の私の課題であり、変わらないといけないところだと思っています。
小林 :人間性とか心の部分を教えてくれる会社は他にないと思います。
好き嫌いがはっきりしていて、嫌なことは嫌だと言ってしまうような自分。
嫌いな人には決して関わらないタイプだった自分が「この人と接したらこうなれる」とか「自分にプラスの何かを教えてくれる」と考え方が変わり、自分から色んなタイプの人に接する事ができるようになれました。それが今絶賛悩み中なのですけれど。
でもSPINNSに入って本当に良かったと思っています。
高校の頃の性格のままだったらマジヤバい奴だったけれど、他人との接し方とかを教えてもらえて変われた自分がいるので。
まだ「ムテキ」じゃない
ー 小林さんにとっての「ムテキ」とはなんでしょう。
小林 :ムテキって全然わからないですね。
私あまり意味わからないまま使ってる事が多いので、よくわからないです。
私がまだ「ムテキ」じゃないから分からないのかも知れません。
プロフィール 小林 里奈(てぃーな) 千葉県出身 SPINNSプレス部 22歳で株式会社ヒューマンフォーラム(SPINNS)に入社。 様々な店舗スタッフや店長を経験し 現在はプレス部で公式TikTokの運営や販促物の撮影に携わっています。
インタビュアー 大槻彦吾 (g5designs & Co.) 1973年千葉県生まれ。現在は横浜市在住。 転勤族の家庭に生まれ幼少期から27回の引っ越しを経験。高校卒業後韓国に5年間留学。 アパレルメーカーにて11年間生産・営業部長を経験。退職後ヒューマンフォーラム入社。 5年を経て社内研修を体系化。「人間が人間らしく活きられる」をテーマにキャリア・評価制度・チームビルディングをメインに 現在はg5designs.co.を主宰して持続可能な組織開発にあたっている。