変われるってムテキインタビュー vol.21 SPINNS池袋サンシャインシティアルタ店 店長 栁田ありす

変われるってムテキインタビュー vol.21 SPINNS池袋サンシャインシティアルタ店 店長 栁田ありす

「変われるってムテキ」を世界中に。
それが、私たちスピンズのVISIONです。

世の中に服屋さんは星の数ほどあれど
私たちスピンズは「変われるってムテキ」を伝えたい服屋さん。
自らが変わっていくことで、自分の人生をクリエイトし
ワクワクを世界に伝えていく。

このインタビューは、そんな私たちの「変われるってムテキ」物語です。

今回のインタビューはSPINNS池袋サンシャインシティアルタ店 店長 栁田ありすさんにお話をお聞き致しました。

 

自分の好きな世界観を形にできるようになりたい

ー 栁田さんの人生の分岐点のお話をお聞かせください。

栁田 :私の人生の分岐点は高校の時の話です。高校を卒業し服飾系の学校に進学することをずっと目指していました。
元々アイドルが好きで、そのアイドルの衣装を担当している方のお洋服がすごく好きでした。
その方が個展を開いていてよく見に行っていたのですが、その方の作る世界観がとても好きで「自分の好きな世界観を形にできるようになりたい」と思ってファッションの学校で学びたいと思い進学を決めました。
受験のためにミシンも触ったことなかったですが美術の先生の助けを借りつつドレスを作ったりして、無事に合格となりました。
しかし、金銭面の関係で親とも相談して辞退することになってしまいました。
辞退しなければいけない、でも私はどうしても学校に行きたいという家庭の事情と私の気持ちが沿わない結果になってしまいました。

落ち込んでいても誰も助けてくれるわけではない

栁田 :今まで勉強もそこまで力を入れたこともなく、高校受験も妥協していたような学生だったのですが、唯一本気になったのが服飾学校への進学でした。
周りは進路も決まって、私も合格して進路が決まっている状況だったはずなのに、突然就活をしなければいけなくなってしまいました。
夢に向かって進んでいくための選択肢が私の中では知識もなくて、大学進学が叶わなくなったらもう終わりだと思ってしまっていました。
親に迷惑をかけるわけにもいかないし、自分で解決する方法も浮かばないので仕方がないことなのですが、それまで夢を実現するために為に掛けて来た時間が全て無駄になってしまった損失感が大きかったです。
当時は大泣きして一所懸命に作ってきた物やデザイン画もビリビリに破ってしまうくらい落ち込んでいました。
でも、ある日「落ち込んでいても誰も助けてくれるわけではないし、どんな形であれ自分で行動しないと落ちていくだけだ」と泣いた後にふと思い行動を起こすことにしました。

栁田 :とにかくアルバイトであれ何であれ、服に関わることで仕事をしようとアパレル系の募集に応募しまくりましたが、経験もない私はなかなか受かりませんでした。
そんな中、唯一よく買い物をしていると自信を持って言えるお店がSPINNSだったので、ここが受からなければ諦めようと思って受けた面接で合格を頂き入社することになります。

関係性を作る上では節度は守りたいタイプ

ー 栁田さんの幼少期はどんな人だったのでしょう。

栁田 :結構浮いていたかもしれません。
幼少期から友達とちょっとズレた発言をしていたり、友達の話の流れに合わない話をしていたりしてちょっと距離を置かれたりしました。
例えば、友達同士で何か一つのことを話しているのに、突然私だけ全然違うことをポッと話し出したりとか。今思うとちょっとヤバいなと思いますけど。
当時は私自身なぜなのかがよくわかっていませんでした。

栁田 :中学高校に上がると、そんな状況が嫌なので友達に合わせるようになります。
でも同年代の友達のノリについていくのが難しいなと思うようになっていきました。
例えば、仲良くなった友達同士でお互いに悪く言ったりもすることがあると思うのですけど、私はちょっと違うなと思って引いてしまうようなことが理解してもらえなかったり。
同年代同士の友達だからなんでも肯定し合うという学生時代によくある流れが上手くできず、どれだけ仲の良い友達でも意見に対しては率直に否定してしまう部分があったので、その分対人関係が複雑になってしまう事も多かったと思います。
関係性を作る上では節度は守りたいと思うタイプだったので、年上や年下と一緒にいる方が多かったかもしれません。
年上の人たちと話をする方が居心地が良かったというか。

栁田 :それと自分のことを常に表現することが好きだったのでSNSとかは個人的に自分の好きなことをたくさん載せて発信したり、ダンスで表現したり、何かしらの形で自分のことを表現したい、人と違うことがしたいと思っていました。
元々はアイドルをする側になりたかったのですが、高校受験期までアイドルになりたいということ自体が現実味が感じられなくなったのか、自己表現と自己主張を合わせた結果として「衣装を作りたい」という発想に至ったのだと思います。

「自分にできることはなかったのか」と捉え考える習慣

ー SPINNSに入社してからの栁田さんはどんな変化があったのでしょう。

栁田 :18歳の時に入社して5年目になるのですが、この会社は自分を見つめ直す機会が多い会社だなと思っています。
自分自身の内面に対してみんなで考えてくれる会社です。
対人関係でも自店の課題でも問題が起こった時に、学生の頃は人のせいにしがちだと思いますけど、人もそうだけど自分はどうだったのか、周りの環境のせいにすることは簡単だけど、自分に出来ることはなかったのかと捉えることをベースに考えることが習慣化されました。
3ヶ月前に店長になったのですが、自店の課題点、個々のモチベーションなどは常に変わり続けるのでずっといい状態を保ち続けることは難しいです。
そんな中で、店長としても私自身がチームのためにスタッフの為に出来ることは何か、悩んでいるスタッフにどんな声をかけることが出来るかを考えて、自分だけでなく仲間も楽しんで仕事ができるように対話の時間を増やしています。

 

自分に足りなかったのは自分事で関わること

ー 栁田さんは、SPINNSの正社員になったきっかけは何でしょう。

栁田 :アルバイトで入社した時から長く働きたいと伝えていたのですが、もちろん悩むことやしんどいな厳しいなと感じたこともありました。
でも辞めたいなと思ったことはなかったので、入社して数ヶ月で社員になりたいと考えていました。
それも会社の価値観に共感できることが多かったからだと思います。
会社の大切にしている考え方や行動を身に付けたいですし、それで貢献していきたいと思っています。
理念の中でも「すべて自分から」という言葉に一番共感しています。
人に対しても、物事に対しても、自分に足りなかったものは自分事で関わることだと感じたので、自分から関われるような行動をしていこうと努力しています。

自分が「変わろう」「変わりたい」と思うだけで何でもできる

ー 栁田さんにとって「ムテキ」とはどんなイメージでしょう。

栁田 :「すべて自分から」です。
人に変わってほしいと思ってしまうのが人間だと思うのですが、他人に願っていても状況は変わりません。人を変えることもできないし、自分を変えるのも簡単ではありません。それでも自分が「変わろう」とか「変わりたい」と思うだけでなんでも出来ると思います。
私にとっての「ムテキ」は、会社の理念にある「すべて自分から」に全てつながっていると思います。私はその方向での「ムテキ」になりたいと思っています。

プロフィール 
栁田ありす(ありす)
高校卒業後の18歳、株式会社ヒューマンフォーラム(SPINNS池袋店)に入社。
昨年の3月社員になり、23歳を迎える今年からSPINNS池袋サンシャインシティアルタ店の店長職を務める。
店舗独自の色を活かしながら
売り場や接客、SNS等を通して
SPINNSのコンセプト「変われるってムテキ」をお客様へ直に伝えるためのお仕事を
池袋店のチームと一緒に取り組んでいます。
インタビュアー 
大槻彦吾 (g5designs & Co.)
1973年千葉県生まれ。現在は横浜市在住。
転勤族の家庭に生まれ幼少期から27回の引っ越しを経験。高校卒業後韓国に5年間留学。
アパレルメーカーにて11年間生産・営業部長を経験。退職後ヒューマンフォーラム入社。
5年を経て社内研修を体系化。「人間が人間らしく活きられる」をテーマにキャリア・評価制度・チームビルディングをメインに
現在はg5designs.co.を主宰して持続可能な組織開発にあたっている。