変われるってムテキインタビュー vol.25 SUPER SPINNS梅田HEPFIVE店 山本麻余

変われるってムテキインタビュー  vol.25 SUPER SPINNS梅田HEPFIVE店 山本麻余

「変われるってムテキ」を世界中に。
それが、私たちスピンズのVISIONです。

世の中に服屋さんは星の数ほどあれど
私たちスピンズは「変われるってムテキ」を伝えたい服屋さん。
自らが変わっていくことで、自分の人生をクリエイトし
ワクワクを世界に伝えていく。

このインタビューは、そんな私たちの「変われるってムテキ」物語です。

今回のインタビューは SUPER SPINNS梅田HEPFIVE店 山本麻余さんにお話をお聞き致しました。

 

相手がどんな気持ちになるかなんて考えない「思いやりのない」自分

ー 山本さんのSPINNS入社前のお話をお聞かせください。

山本 :高校生くらいまでの自分は自分勝手に生きていたなと思います。
当時はそう思っていなかったのですが自分さえ良ければ周りのことは気にしないというか、そもそも「周囲の人のことを気にする」という感覚自体がなかったという感じでした。
それを象徴するような出来事として高校生の時に友達4人と一気に絶縁になってしまったことがありました。
その友人たちとは今だに連絡取ることも連絡先も知らないくらいの関係です。
当時は自分のことしか考えないで行動して、友達と縁が切れても何とも思っていないというか「行動した者勝ち」のような考え方を持っていました。
そんなことをされたら相手がどんな気持ちになるかなんて考えない、全く思いやりがない自分でした。

山本 :そんな私でしたがSPINNSに入社して会社の大切にしている考え方や行動に触れ、知っていく中で「自分になかった、そういう考え方もあるんだ」ということを知りました。

部下の良いところを台無しにしていたんだな

ー SPINNSで働き始めてどんな変化があったのでしょう。

山本 :お仕事をしていく中で、初めての部下ができました。
その当時は上司から接客のコツは教えてもらったのですが、部下教育については教えていただいてなかったので私流に進めていくことになります。
その当時、お店のディスプレイの組み方などをバイヤーさんが教えて下さった通りやっていたのですが、それをそのまま部下にも押し付けてしまうという私の悪い癖が出てしまいました。
私はバイヤーさんに言われたやり方が良いなと思ったので、それが正解のように感じていました。その視野の狭さから、他の良いやり方があるかもしれない可能性も考えませんでしたし、部下がどういう考えを持っているのかも考えないで「これはこうやるんだ」と突っ走って押し付けていました。
正解がある状態で教えているので、部下が違うやり方をすると「教えたのに、なんでこうやったの」と部下を否定するコミュニケーションになります。
自分の試してみたいことを否定された部下とは意見がぶつかる結果になってしまいます。

山本 :でも、ぶつかった時に部下が自分の考えや思いを言ってくれたおかげで「部下の良いところを台無しにしてたんだな」ということに気がつくことができました。
それをきっかけに変われた自分がいました。
部下の言っていることもやっていることも素直に聞ける自分になれた気がします。

部下の成長を通して成長していけるという学び

ー その変化は山本さんにとってどんな気づきがあったのでしょう。

山本 :考えてみると、私は上司の言われることを正しいと感じて素直にそのまま実行するタイプでした。
そんな中でもちょっと工夫してみたり、自分なりの考えでやってみたことに対して上司は「こうしてみたら」とかアドバイスくれましたし、とても褒めてくれることもありました。
それがとても嬉しかったのですけど、いざ上司の立場になると見えなくなるというか、正解を押し付ける感覚が強くなっていきました。
でも部下が自分の思いをぶつけてくれたお陰で、それまで私に上司がしてくれたことを思い出す結果になったのだと思います。

山本 :この出来事は私に大きな学びをくれました。
部下に何かを教えると言うのは部下の成長の為だけではなくて、上司である私も部下を通して成長していけることに気づけたとても大きな学びでした。

「帰ってくるのを待っているからね、居場所はずっとあるからね」

ー 部下育成についても大きく学んだ山本さん。その後はどうなっていくのでしょう。

山本 :働きはじめて3年目に妊娠しました。
自分も想像していなかった出来事で、当時の店長に言うのがとても不安でした。
「これからどうなっていくのか、どうやって働いていけばいいのか、果たして働いていけるのか」と先の見えない不安に襲われていました。
そんな不安で頭が一杯の中で、でも上司には報告はしなければいけないと伝えにいくことになるのですが、なぜか頭の中で勝手に「怒られる」と被害妄想が広がっていました。
いざ報告をしてみると当時の上司は自分のことのように喜んでくださって「おめでとう」と言ってまず一緒に喜んでくださいました。
その後、すぐに産休や育休の制度を調べて印刷までしてくださる姿を見た時に「こんな自分でも受け入れてくれるんだ」という思いと「子供ができても働いていいんだ」という安心感をくださいました。
また産休に入る直前も「帰ってくるの待ってるからね、居場所はずっとあるからね」と言ってくださったり、その後も働き方を一緒に考えて下さったことが今でも働き続けさせてもらっている理由だと思います。
この出来事を通じて、上司の方々のように部下や後輩の働く楽しさや、変わっていくことの楽しさをお仕事を通じて一緒に伝えていきたいと思うようになりました。

山本 :育休が終わって戻ってきた後、別の部下ができました。
その部署の長ができるようにいろいろ教えてあげようと思って数字やさまざまなことを伝えていく中で、たくさん意見をくれる子でした。
二人で考えてやっていくことを決めて毎週繰り返していくことで、勝手に数字を分析していたり売り場を勝手に工夫してみたり目に見えて成長していく姿を見てとても嬉しかったです。
勿論、すぐに成長できない部下もいます。けど、私は諦めたくないと思っています。
出来るようになるかならないかは置いておいて、気持ちの面で人と向き合うことは諦めたくないと思っています。

誰からでも学ぶ姿勢があればずっと成長し続けることができる

ー 山本さんにとって「ムテキ」とはどんなイメージですか。

山本 :自分にとっての「ムテキ」は「成長し続ける姿勢」だと思います。
チャレンジする姿勢は、自分の成長を止めることはないと思います。
チャレンジするのが怖い人や勇気が必要な人もいると思います。
でもSPINNSでは失敗しても、学ぶことが沢山あるからまずやってみようという考え方があります。
部下であろうが上司であろうが立場関係なく、誰からでも学ぶ姿勢があればずっと成長し続けることができる。
この姿勢が「ムテキ」なんだと思います。

プロフィール
山本麻余(やまもとまよ)
兵庫県神戸市出身
SUPERSPINNS梅田店 used担当。
18歳で株式会社ヒューマンフォーラム(SPINNS)入社
SUPER SPINNS三宮店でNM担当からUSED担当長を経験
20歳で妊娠出産。
産休育休を経て店舗復帰、今年4月からSUPER SPINNS梅田店へ異動。
子育てをしながらも大好きなファッションを楽しみながら楽しく働いています!
お客様にもSPINNSのコンセプト「変われるってムテキ」を体験してもらえるように、新しい自分への第一歩を接客やSNSを通してサポート中です!

インタビュアー
大槻彦吾 (g5designs & Co.)
1973年千葉県生まれ。現在は横浜市在住。 転勤族の家庭に生まれ幼少期から27回の引っ越しを経験。
高校卒業後韓国に5年間留学。 アパレルメーカーにて11年間生産・営業部長を経験。退職後ヒューマンフォーラム入社。
5年を経て社内研修を体系化。「人間が人間らしく活きられる」をテーマにキャリア・評価制度・チームビルディングをメインに 現在はg5designs.co.を主宰して持続可能な組織開発にあたっている。