「変われるってムテキ」を世界中に。
それが、私たちスピンズのVISIONです。
世の中に服屋さんは星の数ほどあれど
私たちスピンズは「変われるってムテキ」を伝えたい服屋さん。
自らが変わっていくことで、自分の人生をクリエイトし
ワクワクを世界に伝えていく。
このインタビューは、そんな私たちの「変われるってムテキ」物語です。
今回のインタビューはSPINNS 名古屋店 後藤里緒さんにお話をお聞き致しました。
上手くいっていた友人関係がある日突然崩壊した
ー 後藤さんのSPINNS入社前のお話をお聞かせください。
後藤 :小学生の頃の私は積極的にみんなの前に立とうとする子でした。
学級委員長をやったりだとか、グループが出来たら班長をするような自分から「引っ張っていきたい」という感覚を持った子供です。
みんなの前に立ちたいというより自己主張が激しいタイプだったのかもしれません。
遊ぶ場所を決めたり積極的に声を出していくタイプだったのですが、今までうまくいっていた友人関係がある日突然崩壊しました。
急に友達から避けられ孤立してしまう出来事が起こり人間関係に自信がなくなっていきました。
でも、何とか他のグループの友達と仲良くなって過ごしたのが小学校高学年くらいです。
後藤 :そして中学生でも同じような出来事が起こります。
元々仲良かった子達と同じクラスになり「あの時はごめんね」という話になったのですが、また関係が悪くなってしまいます。
理由は好きな人が被ったことでした。
同じクラスに仲良い友達がいなかったので、教室を移動するのも一人でしたし部活でもハブられてしまい学校に居場所がない状態が続きました。
その後、中学2年生になってクラスが変わったことで、辛うじて楽しい中学生活を送ることができました。
後藤 :高校では仲良しの4人グループができたのですが、出身中学の違いを気にしすぎてしまい「私このグループで浮いている」と勝手に感じ、そのグループから私だけ離れ1人になることを選びました。
中学の時と同じようにその後はまた別の友達と仲良くなって高校生活を楽しく過ごします。
後藤 :人間関係が大変だったこともあり、少人数ファッションの専門学校に入ったのですがそこでも友人関係に溝ができてしまい学校を辞めたいと思っていました。
人とのことに自信がなくなってしまったことと課題の大変さから逃げたかったのだと思います。
当時、飲食のアルバイトをしていたのですが、そこでは良い人間関係が築けたり、接客の楽しさを学ばせて頂いて卒業後はそこで働きたいくらい思っていました。
上司とも部下とも悩みまくっていた
ー 社会人になってからの後藤さんはどのように歩まれたのでしょう。
後藤 :結局、専門学校は卒業して内定を頂いていたアパレル会社に入社することになります。
入社後は毎日夢中になって仕事をしていました。
店長のことが大好きで、この店長のためになることなら何でもやりたいと思っていました。
接客も顧客さんとお話しすることが大好きでした。
その後、元々入ったブランドがなくなり別のブランドに異動になります。
今までの客層との違いに戸惑いながら呼び込みをしたり接客をして毎日を忙しく過ごしていました。
すると再び異動になり、新しいお店で働き始めたのですが店長さんが妊娠をされて、突然お店に来られなくなってしまいました。
そのお店には社員が私しかいなかったので、必然的に店長をやることになります。
アルバイトさんや派遣さんと同じ目標に向かって取り組めなかったことや、近くに相談できる上司もいなくて、その時は上司とも部下とも悩みまくってしまいました。
更に店長として数字も求められるプレッシャーもあり、すごく病んでしまい辞めたいと伝えたのですが名古屋に異動できる人材が見つからない状態が続きました。
そんな辞めたくても辞めれない状態が続いていた時にコロナに入り結果的にはそのお店が閉店することになり会社の事情で退社することになります。
コロナ禍はとても大変でしたけれど結果的に板挟みになっていた状態から抜け出られることになりました。
「服装、髪型自由」で働ける場所を探していたらSPINNSがあった
ー SPINNS入社はどのような経緯があったのでしょう。
後藤 :コロナで前の会社を辞めた後、昔していた派手髪にしたいという気持ちが強くて「服装、髪型自由」で働ける場所を探していたらSPINNSがあったので入社することになります。
何でもないひと言が自然と自分から掛けれる自分に変わっていった
ー SPINNS入社後の一番印象的な出来事はどんなことでしょう。
後藤 :SPINNSに入って一番大きい出来事は上司と部下との関わり方を教えて下さった社内研修です。
これまで働いてきましたけれど「上司と部下との関わり方」なんてそもそも考えたこともありませんでした。
私が職場に求めている第一条件は「良い人間関係」なのですが、その研修のおかげで良好になったというか掴めるようになったというか、人と自分から関わることが出来るようになったので楽しめるようになりました。
私は入社してその研修を受けるまで、自分から関わっていくことが出来ていませんでした。
「ごとーは入社してきた時、心のシャッター閉じてたよね」と先輩に言われたことがあります。
業務外のことを話すことを避けていたわけではありませんが、自分から積極的にはしませんでした。
SPINNSではその大切さを教えてくださり、自分から積極的に関わっていくと上司と対話が生まれ、食事に行ったりしてお互いのことをよく知り、仕事とは関係ない話も勿論お仕事の話もしやすくなりました。
同時に部下とも同じように自ら接することで、何でもないひと言が自然と自分から掛けれる自分に変わっていきました。
今では私が大切にしている「人間関係」を会社も大切にしてくれているからずっと働きたいと思っています。
「興味関心を持つ」それは原動力
ー 後藤さんにとって「ムテキ」とはどんなイメージでしょう。
後藤 :「ムテキ」とは「愛」なんだと思います。
「愛」とは「興味関心を持つ」ことで、それは原動力です。
私の入社動機はピンクの髪が出来たらどこでも良かったはずなのに、上司や部下や仲間を知り会社を知っていったら、気がつくとずっと居たい場所になってしまったのです。
プロフィール
後藤里緒(ごとうりお)
愛知県刈谷市出身
25歳の頃ヒューマンフォーラム(SPINNS)に入社。
現在はSPINNS名古屋店でレディース担当長、雑貨担当長をしています。
インタビュアー
大槻彦吾 (g5designs & Co.)
1973年千葉県生まれ。現在は横浜市在住。 転勤族の家庭に生まれ幼少期から27回の引っ越しを経験。
高校卒業後韓国に5年間留学。 アパレルメーカーにて11年間生産・営業部長を経験。退職後ヒューマンフォーラム入社。
5年を経て社内研修を体系化。「人間が人間らしく活きられる」をテーマにキャリア・評価制度・チームビルディングをメインに 現在はg5designs.co.を主宰して持続可能な組織開発にあたっている。