こんにちは★
SPINNSの古着バイヤーのしほみです!
バンコクに住んで、古着の仕入れをしたり、リメイクを作ったりしています。
今日は、皆さんがなかなか知る機会がなさそうな
SPINNSの古着ってどこから入ってくるんだろう?ってことや、私たちが着なくなって捨てた服はどこに行くんだろう?っていう、古着の流通について書かせてもらいます。
古着バイヤーのお仕事は他の記事にも上がっているので、そっちも一緒に見てもらえたらうれしいですー
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SPINNS古着バイヤーが行くUSA仕入れレポート@USA
パキスタン出張
さて、
皆さん、着なくなった洋服ってどうしてますか????
リサイクルショップに売りに行ったり、
メルカリなどのフリマアプリで売ったり、
友達や兄妹にあげたり、
自分でリメイクしてみたり、
地域の廃品回収に出したり、
たまに燃えるゴミで出しちゃったり!????
、、、、そんな感じでしょうか?
着なくなって捨てられた洋服たちはまず、衣類、繊維を扱う工場に集まります。
そこでは、まだ洋服として使えるもの、使えないものに分けられます。
これはきっと日本に限らずどこの国でも同じです。
この写真はインドですねー
こんな風に使えるものは種類ごとに分けていきます。
いきなりですが、古着のバイヤーはここで商品を選び出すんです!!!
これはアメリカの工場です。
ですが、実はここで古着として選ばれて古着屋さんに並ぶ 『第二の生命』 をもらえるのは極一部なんです。
回収されて工場に集まった古着の1%以下位です。
びっくりですよね!!!
ここで、残った服たちは、海外に物資、素材として送られていきます。
こんな風に圧縮して、カンボジア、パキスタン、南米、アフリカなどの発展途上国などへ送られていくんです。
インドの工場
すごい量ですよね。
この、かたまり1個で500キロくらいあります。
アメリカの工場
発展途上国には世界各国から入ってきた古着を扱うマーケットが発達しています。
沢山のヴィンテージがこれらの国に眠ってると言われています。
SPINNSが仕入れている古着は、アメリカはもちろんですが、多くはこういった発展途上国のマーケットや工場から仕入れています。
これはタイとカンボジアの国境にあるとても有名な古着マーケットです。
日本のバイヤーはもちろん、オーストラリア、ヨーロッパ、香港や台湾、韓国のバイヤーも沢山買い付けにやってきます。
海外のバイヤーにはユニクロや、日本のレディースブランドなどが、とても人気だそうです。
結構カオスです。
昔、日本から仕入れに来たバイヤーが、「リアル北斗の拳だ。。。。。」とぼやいてました。笑
一個一個のお店はこんな感じ。
シャツ屋さん
ポロシャツ&背広ズボン屋さん
日本でも大人気スカーフのお店
そんなお店でお客様が喜んでくれることをイメージしながら、1点1点商品を見て選び出します。
どの位選び出せると思います???
大体5%~20%くらいです。100枚中5枚~20枚位です。
これだけ、種類も分かれて、着れる状態のものなのに!!!
もう宝さがしです。
SPINNSのお客様に喜んでもらえそうな洋服に出会うために、わくわくしながらピックをしています。
そして出会ったときはもう嬉しくて楽しくて。
これがあるから、バイヤーはやめられません。
気付きました????
初めの方で、捨てられた洋服が一番初めに古着屋さんにピックしてもらえる確率は1%以下って言いましたよね。。。。
そこで、選ばれなかったものは次の段階でも、5%~20%しか救い上げられないんです。。。。。
残りはどこに行くのか????
実は、9割は、リユース、リサイクルされることなく、埋め立て処分または焼却処分されてしまうんです。
悲しいですね。。
ちなみに、
日本で捨てられる衣料は
「年間100万トン」。およそ33億着。
だそうです。
33億着。。。。。。ちょっと多すぎて想像がつかないですね。
33億の中から、服として第二の命が吹き込まれるのが、大体3千3百万着です。。。。
ますます、ピンとこないですが。。。。笑
古着屋さんや、リサイクルショップに並んでいる古着は、激戦を勝ち残った選抜メンバーってことになりますね。
それと同時に選ばれなかった大量の服たちが処分されていきます。
そんな処分されていく服たちを少しでも、救い出せたらという思いの元、SPINNSではREMAKEにも力を入れています。
首が汚れてる、袖が破れてる、トレンドっぽくない、大きすぎる、などなど。
そういったものにタイの工場で現地のスタッフさんたちに協力してもらいながら、REMAKEとして新しい命を吹き込んでいます。
そんな風にして、SPINNSの古着やREMAKEはお店に入ってきています。
大冒険ですね。
どうでしたか?
イメージ通りでした?
古着って、アメリカのイメージがすごく強くて、私は古着のバイヤーになった時は、仕入れはアメリカか、ヨーロッパからばかりだと思っていました。
憧れの西海岸だー!!!って思ってました。笑
でも、こうやって多くの古着にかかわるうちに、古着を通して、人や、環境、文化など沢山の事を教わりました。
皆さんも、これをきっかけに、少しでも古着の新しい魅力を発見していただけたら、と思います。
すごく長い記事でしたが、最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。
いろんな人の手を通ってやってきた、古着たちを少しでも多く、皆さんの手元へ届けられますように。
また、愛着を持って長く大切に着ていただけますように。