ANAやJALなどの飛行機に乗ってマイルを貯める方も多いでしょう。マイルは飛行距離に合わせてたまるお得なポイントで、特典航空券や提携サービスなど、様々な使い道があります。
しかし、実際のところ1マイルがいくらなのか、いまいちピンとこない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、1マイルの価値や使い道について詳しく解説します。マイルを使ってショッピングしたい方、マイルについて知りたい方はぜひ参考にしてください。
1マイルは実際いくらなの?

まずは、「実際のところ1マイルはいくらなのか」という点について解説します
- 搭乗する飛行機のクラスによって異なる
- 区間やシーズンによって異なる
搭乗する飛行機のクラスによって異なる
1マイルがいくらに交換できるのか?という疑問を持つ方は非常に多いです。実は、1マイルの価値は一定ではなく、その時々で異なります。
マイルは、固定のレートがあるわけではなく、搭乗する航空会社やクラス、さらには路線によっても価値が変動します。これはANAやJALなど、どの航空会社でも共通の特徴です。マイルの計算式は以下をご参照ください。
「区間基本マイレージ×積算率」
- 区間基本マイレージ:各航空会社が定める各路線の距離に応じたマイル数
- 積算率:利用する運賃種別や予約クラスに応じて、区間基本マイレージに掛けられる割合
一般的に、長距離国際線のビジネスクラス以上では1マイルの価値が1.5円〜5円程度で、国内線のエコノミークラス・短距離フライトで交換する場合はそれより低くなります。
マイルの価値を最大化したい方は、航空会社の公式サイトでマイルの交換レートを確認すると良いでしょう。より高い価値を引き出すためには、マイルを上手に貯めて、お得に活用することをおすすめします。
利用するシーズンや区間・クラスでも変動する
1マイルがいくらに換算されるかは、利用する区間や時期、そして搭乗クラスによって大きく変動します。例えば、ANAやJALといった主要な航空会社では、夏休みや年末年始のような旅行シーズンには航空運賃が高くなるため、マイルの価値もそれに伴い上昇します。
つまり、同じ距離・クラスの航空券でも、繁忙期にはより多くのマイルが付与されるということです。逆に、早朝や深夜便、平日などの閑散期の場合、航空券が通常より安く設定されているため、マイルも割安になります。
このように、マイルの価値は様々な要因によって変動するため、常に一定ではありません。そのため、「マイルのレートが高い時期」だけを狙って利用すると、航空券代が高くなり、結果的に割高になる可能性も考慮する必要があります。
マイルの使い方

では、マイルはどのような使い道があるのでしょうか?以下では、一般的に人気のある使い道を3つご紹介します。
- 特典航空券との交換
- 宿泊費の支払い
- 他社ポイントなどに交換
特典航空券との交換
マイル交換の中でも特に人気なのが特典航空券への交換方法です。特典航空券は、貯めたマイルを使って交換できる航空券で、通常、現金で購入する必要がある航空券を、一定数のマイルと引き換えに発券できます。
この際、いくら必要かは距離や航空会社などの諸条件に応じて決まり、ANAでは、国内線の場合片道6,000マイル(東京-大阪間片道9,000マイル)からです。JALの場合は国内線特典航空券への交換が片道4,000マイル、国際線の場合片道7,500マイルからとなっています。
マイル交換の方法は、両社ともウェブサイトやアプリから簡単に手続きができます。両社とも提携航空会社の便にもマイルが使えるため、世界中の様々な目的地への旅行に活用できるのも魅力といえるでしょう。
宿泊費の支払い
飛行機に乗って貯めたマイルは、ホテルの宿泊費にも使えます。ANAやJALでは、それぞれの方法でマイルを宿泊代に交換できるので、自分に合った航空会社のサービスを選びましょう。
例えば、ANAのマイルは「ANAワールドホテル」や「ANAトラベラーズ ホテル」で宿泊費として利用可能です。1マイル=1円相当で使えるため、貯めたマイルをそのまま宿泊代に充てることも可能です。
JALでは、「JALクーポン特典」を利用すれば、オークラ ニッコー ホテルズなどの宿泊代をマイルと交換して支払うことができます。どちらも、マイルの価値(いくらの宿泊費に交換できるか)を確認しながら、最適な使い方を選ぶと良いでしょう。
他社ポイントなどに交換
貯めたマイルは、航空券だけでなく、他社ポイントや電子マネーにも交換できます。ANAでは、楽天ポイントやTポイント、スターバックスカードなど多くの提携先に交換でき、主な交換レートは10,000マイルで10,000円分です(楽天Edy、TOKYU POINTなど)。
ただし、交換できるマイル数やレートは利用先や条件によって変わるため、事前に確認しておきましょう。例えば、一部サービスでは同じ年度内に3回目の交換をする場合、交換レートが変わります。
JALでもマイルを「e JALポイント」に交換すれば、航空券やツアーの購入に使えます。1,000マイルを1,000円相当のポイントに交換できるため、フライト予定がある方には便利な選択肢です。
マイルの貯め方

では、マイルはどのようにして貯まるのでしょうか?一般的には「航空機への乗車で貯まるもの」思われていますが、実はいくつかの方法があります。
- ANA・JALの飛行機に乗る
- カードで買い物をしてポイントを貯める
- ANA・JALのネット通販で買い物をする
- ポイントサイトのポイントをマイルに交換
それぞれ詳しく解説していきましょう。
ANA・JALの飛行機に乗る
マイルの貯め方で最もオーソドックスなのが、ANA・JALの飛行機に乗ることです。飛行機に乗ることで貯まるマイルは「フライトマイル」と呼ばれ、ANA、JALともに飛行距離に応じて1マイルから貯めることができます。
例えば、東京-大阪間なら約530km分のマイルが貯まります。いくら貯まるかは、距離だけではなく路線や乗車クラスによっても異なり、ビジネスクラスなどの上位クラスを利用すると、同じ区間であっても多くのマイルが貯まります。
効率的にマイルを貯めたいのであれば、利用する航空会社をANAかJALのどちらかに絞ることをおすすめします。これは両社間でマイルの相互交換ができないためです。年に1~2回程度しか飛行機を利用しない場合は、フライトマイルだけでは貯めるのに時間がかかるため、他の貯め方との併用を検討しましょう。
カードで買い物をしてポイントを貯める
ANA・JALのクレジットカードを使えば、「いくらの買い物」という金額制限なく効率よくマイルを貯めることができます。ANAカードは通常200円で1マイル貯まり、さらにANA Mallなら100円ごとに1マイル獲得可能です。
さらに、ANAマイレージモール経由のショッピングでは通常の2倍以上で、電気料金の支払いや交通系ICカードのオートチャージでも加算されます。
JALカードは100円で1マイル貯まり、特約店なら100円で2マイルとお得にマイルが加算されます。飛行機に乗る機会が少ない方は、こうした日常の支払いやオンラインショッピングを活用してみましょう。
ANA・JALのネット通販で買い物をする
ANA・JALのマイルは、ネット通販でもお得に使えます。ANAは「ANAショッピング A-style」、JALは「JAL Mall」が公式ネットショップです。
ANAショッピング A-styleでは、1マイル=1円として使え、日用品や旅行グッズなど多彩な商品を提供しています。さらに、100円の買い物ごとに1マイル貯まり、ANAカード決済なら最大3マイル。対象商品が5%OFFになる特典もあり、旅行好きの方には嬉しい特典です。
JAL Mallでは、1,000マイルを1,000円分の「JALお買いものポイント」に交換し、購入時に使えます。100円ごとに1マイル貯まり、JALカード特約店ならマイルが2倍になることも。ファッションやグルメ、家電など幅広い商品が揃っており、ショッピングしながらマイルを貯めることができます。
ANAもJALも、貯めたマイルを無駄なくいくらでも活用できるので、ネット通販を上手に使えば、お得にショッピングが楽しめるおすすめの方法です。
ポイントサイトのポイントをマイルに交換
ポイントサイトを利用すれば、普段のポイ活で貯めたポイントをANAやJALのマイルに交換できます。
ANAのマイルを貯める方法は、ポイントサイト「ポイントタウン」を使いましょう。交換レートは350ポイント=100マイル、1,750ポイント=500マイル、3,500ポイント=1,000マイルです。
JALのマイルは「モッピー」などのポイントサイトで貯められます。例えば、JALカードを新規作成し、JALカードショッピングマイル・プレミアム(年会費4,950円)に入会すれば、モッピーで11,500ポイント。日々のポイ活(ゲームやアンケートなど)で「いくらになった?」と楽しみながら、1マイルずつコツコツ貯めるのもおすすめです。
マイル交換でよくある質問

最後に、マイル交換でよくある質問についてお答えしていきます。
- 1マイルはいくらになりますか?
- 1マイルの価値は距離で変動しますか?
- ANA・ JALマイルを貯めるには?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1マイルはいくらになりますか?
JALやANAの1マイルの価値は、一般的に1〜3円ほどです。これは移動距離、乗車クラスなどの諸条件によって変動します。例えば、ビジネスクラスやファーストクラスでは、通常よりもフライト量が高いため、高くなった金額分マイルも多く付与されます。
つまり、1マイルの価値は、移動距離だけではなく、いくら分の航空券に相当するかによって変動するシステムとなっているのです。
1マイルの価値は距離で変動しますか?
ANA、JALなどでは、原則として距離が長くなればマイルも多く付与されます。飛行機に乗ることで貯まるマイル(フライトマイル)は、一般的に飛行距離に比例して多く付与されます。つまり、飛行距離が長ければ長いほど、獲得できるマイル数も多くなります。
これは、航空会社が飛行距離に応じて基本となるマイル数を設定しており、その基本マイル数に利用する運賃種別や予約クラスに応じた積算率を掛けることで、実際に付与されるマイル数が計算されるためです。
ただし、航空会社や路線、運賃種別や予約クラスによって積算率が異なるので、固定で1マイルいくらという換算基準はないことを認識しておきましょう。
ANA・ JALマイルを貯めるには?
ANAやJALのマイルを貯める方法はいくつかあります。基本は飛行機に乗ることですが、それ以外にもクレジットカード決済やホテル宿泊、ネットショッピング、ポイントサイトの利用などでも貯められます。
また、ANA、JALなどの航空会社提携のクレジットカードを活用すると、普段の買い物で効率的にマイルが貯まり、キャンペーンを活用すればボーナスマイルも獲得可能。毎日の支払いを工夫することで、移動距離を加算しなくても、1マイルずつコツコツと貯めることができます。
まとめ

マイルの貯め方はいくつもありますが、特に長距離・上級クラスのフライトは最も多く貯まります。マイルは、ANAやJALなどの飛行機の利用はもちろん、ショッピングやポイ活など、貯める方法も多彩です。
マイルが貯まると、ショッピング以外に航空券やホテル宿泊など、広い用途で使えます。貯まったマイルで購入した商品をメルカリ等で転売すれば、マイルを現金化することも可能です。
ぜひこの機会に、貯まったマイルをどのように活用するのが一番お得か、様々な選択肢を比較検討してみてください。
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