古着屋を開業するなら、初期費用はどれだけ掛かるのかや必要な資格はあるのか画気になる人も多いはず。
本記事では、古着屋を開業する流れを解説します。
開業するまでのステップや開業で失敗しない対策など、ポイントを絞って見ていきましょう。
古着屋開業にあたって必要な費用
古着屋開業にあたって必要な費用は、大きく分けて以下の2点です。
それぞれの内訳を解説していきます。
初期費用
古着屋を開業するための初期費用は、以下の4つに分けられます。
- 店舗を取得する費用
- 古着を仕入れる費用
- 備品の準備にかかる費用
店舗を構える場合は、テナントを借りる際、家賃や保証金敷金や礼金などで1年分の家賃を用意しておくと安心です。
また、内装の装飾や看板、什器やレジなどの機器も必要になってきます。
目安としては、初期費用として300万円~600万円ほどあると安心です。
もちろん、個人店やオンラインショップであれば、費用を抑えることは可能なので、はじめのうちは商品の品数を揃えるのに力を入れて、オンラインショップからはじめる人も多いです。
お店の規模によっては、人件費が掛かったり、広告費が掛かることもありますが、自分でSNSで発信したりチラシを配るなどで、お金をたくさん掛けなくてもできることはありますよ。
ランニングコスト
店舗を運営する場合は、家賃や光熱費、ショッパーなど、毎月掛かってくる運営費や消耗品に使う資金も用意しましょう。
オンラインショップの場合は、ショッピングサイトにかかる月額や梱包材、配送料なども含まれます。
また、古着の買い付けにアメリカやユーロ圏へ行く費用や輸送費や人件費なども見ておかなければなりません。
古着屋はどれくらい儲かる?
古着屋は、いかにセンスのよい品物を見定めて仕入れができるか、流行や季節に沿った商品を仕入れれるかが大切です。
また、頻繁に海外へ買い付けに行くと、コストがかかってしまうので、仕入先の拠点にパートナーを見つけることも重要なポイントです。
以下では、オンラインショップの古着やの実態や大学生でも古着屋を開業できるのかについて解説します。
オンラインショップ古着屋は儲かる?
オンラインショップの古着屋は、需要が高いです。
古着屋専用のオンラインアプリも出ており、今や足を運ばなくても全国の古着屋からお気に入りの1点ものを見つけられます。
また、複数のフリマアプリを併用することで、多くの人に商品を見てもらいやすくなるので、掲載する媒体を増やせば儲けやすくなりますよ。
また、オンラインショップなら、副業からもはじめやすいので、まずはフリマアプリで自信の福を出品して、どんな服が売れているか、どうしたら売れやすくなるかを把握してみましょう。
また、写真の撮り方やサイズ感の分かりやすさ、コーディネートなどのポイントもしっかり押さえて、購買意欲をそそるようなページづくりに力を入れることも大切です。
大学生でも古着屋は開業できる?
古着屋を経営するには、成人になる必要がありますが、2022年4月から成人年齢が18歳になったため、18歳以上であれば可能です。
とくにオンラインショップなら、学業をこなしながらでも営業しやすいので、おすすめですよ。
長期休みや学割を利用して、海外で買い付けできるのは、大学生ならではのメリットです。
友人と協力して、古着屋を立ちあげている大学生もいるので、チャレンジしてみましょう。
古着屋を開業する流れ6ステップ
さっそく、古着屋を開業する流れを6ステップに分けて解説していきます。
必要な届け出や許可証の取得方法についても解説するので、しっかり目を通しておきましょう。
店舗のコンセプトやジャンルの決定
古着屋を開くなら、適当に仕入れるのではなく、コンセプトや世界観を決めて、ターゲットを絞りましょう。
古着のジャンルは、以下のようなものがあります。
- インポート
- アメカジ
- ヴィンテージ
- ミリタリー
- アウトドア
- スポーツミックス
- トラッド
- ハイブランド
全て同じジャンルだけを揃えた統一感を出すのか、あえてバラバラにするなど、どんなお店をつくりたいかを明確にしてみてください。
相性のよいジャンルをかけ合わせたり、人気のブランドをそろえることで、ブランドが好きなターゲットが集まりやすくなりますよ。
季節や、流行色で統一して仕入れるなど、必ずしもジャンルに捕らわれないほうが、上手にコーディネートできることもあるので、楽しみながら選びましょう。
また、価格設定も重要なポイントで、古着屋さんは、高額なハイブランドのヴィンテージ系やとにかく安さが売りの店、中間層で価格帯がバラバラなお店などがあります。
自分の目指すコンセプトや並べる商品のイメージを明確にして、どんな商品をどこに置くかを明確にしていきましょう。
仕入先の検討
仕入先は、フリマサイトやフリマアプリのほか、リサイクルショップや卸業者、蚤の市など。
はじめは国内で仕入れて、慣れてきたら海外へ目を向けてみましょう。
ユーロ圏では、朝市や蚤の市、骨董市などが頻繁に開催されており、古着の出品も多く、日本にはない珍しい商品を購入することもできます。
また、自身の古着屋で買取も行えば、商品を安く仕入れやすくなりますよ。
国内外のフリーマーケットのイベントに参加することでも、商品や情報を仕入れることが可能です。
店舗を探す
古着屋を開く場所を決めていきましょう。
近隣の競合店や年齢層、家賃の高さなど、さまざまな要因を見極めましょう。
高校や大学の近くやファッションの専門学校などの近く、カフェやバーなどの近くなどは多くの人を集めやすいエリアです。
ただ、繁華街や駅近であるほど、総じて運転資金が掛かりやすいので、よくリサーチしましょう。
内装や外装の工事、備品の準備
店舗の場所が決まったら、内装や外装の工事、商品を置く棚やハンガーなどの備品やレジなどの機器の準備をはじめます。
また、古着は一点ものでサイズ感をチェックしてから購入する人は多いので、試着室や全身鏡なども必要です。
居心地のよい古着屋をつくって、多くの人が足を運んでくれるお店を目指しましょう。
ヴィンテージ小物や雑貨などを販売目的で購入し、並べてもかわいいですよ。
古物商許可を取得
古着屋として、商品を仕入れて販売するには、古物商許可証を取得する必要があります。
フリマアプリで、自身が着た服を不用品として販売する場合は、古物商許可は必要ありませんが、販売目的で仕入れて売る場合は、許可証が必要になるので覚えておいてくださいね。
申請から、許可証を取得できるまで40日程度かかるので、お店のオープン日から逆算して余裕をもって申請しましょう。
申請は、開業する古着屋の管轄の警察署に申請用紙を提出してください。
申請用紙は、警察署の窓口か公式サイトからダウンロードできます。
申請にかかる費用は、19,000円なので用意しておきましょう。
開業届の提出
古着屋をオープンしてから1か月以内に、開業届を提出しなければなりません。
最寄りの政務所で申請用紙をもらい、記入して提出しましょう。
上手く書けるか心配な人は、個人事業主の開業支援サービスを利用すると安心です。
また、税務署では青色申告の承認も受けられるので、該当するか調べておきましょう。
青色申告で確定申告を行えば、最大55万円の控除を受けることができるかもしれません。
税金のことで分からないことがあれば、税務署で聞きましょう。
古着屋開業で失敗しやすい原因とその対策
古着屋を開業するなら、失敗に終わりたくはないですよね。
以下では、古着屋の開業で失敗しやすい原因と対策を探っていきましょう。
古着屋の開業にあたって必要な知識をおさえる
どんな業界に進出するときも、最低限の知識はもちろんのこと、流行りをキャッチするアンテナを張ることが大切です。
都市部を歩いて流行を見たり、人気の古着屋をリサーチするほか、SNSでスタッフのコーディネートを見たり、アイテムの使い方などをよくチェックしましょう。
ファッションが好きな人なら、もともとアンテナは鋭い人は多いかもしれません。
目利きを利用して、なるべくはやく売却して回転率を上げることが経営を成功させるポイントです。
一般社団法人が運営している、ヴィンテージファッション検定を受けるのもおすすめですよ。
合格すれば、鑑定書が発行されるので、お店に飾ることもできます。
また、古着屋を運営する知識は、ファッションのことだけではなく、経営についても勉強して損はありません。
仕入れ値や売り上げ、資金調達など、さまざまな方面からお店を運営していく基礎知識を身に着けていきましょう。
費用を抑えたいならオンラインショップも検討する
まずは、波に乗るまで、実店舗をもたずにオンラインショップのみで開業することも検討してみましょう。
実店舗がなければ、家賃や人件費、什器や運転資金などの費用が大幅に削減できます。
費用を削減した分で、多くの在庫を確保や、海外への買い付けの費用に充てることも可能です。
最近は、お店に足を運ぶよりもSNSからお店を知ることが増えているので、インターネットを駆使した経営を重視してみましょう。
まとめ
古着屋の開業は、18歳以上から可能で、古着に興味がある人ならはじめやすい事業です。
オンラインショップならコストを抑えられるため、資金に余裕がない人でも大丈夫。
ただ、商品を販売するために仕入れて、商品を出品するには、古物商許可証が必要です。
申請から許可が下りるまでは40日程度かかるので、早めに申請しておきましょう。
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