家に眠ったままの着物はありませんか?
このまま機会がない着物であれば、思い切って売却してしまうのはいかがでしょうか。
この記事では、おすすめの着物買取業者を20社あげ、実際の口コミや評判を紹介します。
また、手放す着物が少しでも高値で買い取られるように、高く売るためのコツも解説。
着ないままの着物であっても、年数が経つごとに劣化は進んでしまいます。
着物の買取を検討しはじめたら、できるだけ早く業者選びをして査定の申し込みをしてみましょう。
着物買取には業界大手のバイセルが、丁寧な対応であると評価が高くおすすめです。
バイセルの出張買取は日本全国をカバーしているため、着物買取に使ってみたい業者としても人気があります。
この記事を参考に、着物買取の知識を深めてください。
着物買取の種類を解説
着物買取には、「店舗買取」と「宅配買取」、そして「出張買取」があります。
これらはどれも、査定士が着物を査定してから買取価格を提示し、買取が行われることは共通しています。
違いがあるのは査定がどこで行われるのか、自分で査定の様子を見ることができるのか、ということです。
また、着物は重たく、かさばるもの。
1枚ではなく数枚の着物を一度に査定に出す時には、シワをつけずに上手に運ぶのも一苦労でしょう。
他人を家に入れることに抵抗がないのであれば、基本的には出張買取が一番おすすめです。
実際に家まで来て買い取ってもらう出張買取
出張買取は、査定士に実際に家まで来てもらい、その場で査定・買取をしてもらいます。
査定してもらいたい枚数が多い人や、近くに着物を買い取ってもらえる店舗がない人には、出張買取は非常に使いやすい買取の形です。
「ついでにこれも…」と気になる他の着物を見てもらうことも臨機応変に行えます。
一方で、出張買取は「買取を申し込んだ人」が「出張してほしいと申し込みの際に告げた住所」に査定時にいる必要があるため注意が必要です。
出張買取がおすすめな人
- 実際に査定している様子を見たい人。
- 買い取ってもらう量が多く、自分で持っていくのが難しい人。
- 家に他人を入れることに抵抗がない人。
- 買取日時を決めた時に、在宅しているのが可能な人。
店舗に持ち込んで買い取ってもらう店舗買取
着物の買取をしてもらいたい時などには、店舗への持ち込みは便利です。
また、買取後にすぐ現金化されることが多いのも店舗買取の特徴です。
一方で、店舗へ着物を持ち込む場合には、梱包や運搬に非常に気を配る必要があります。
店舗に持ち込んだ時点で梱包や運搬の不備によるシワや汚れがついてしまっていると、査定額が低くなることも。
査定額が希望に合わなかったなどの理由で買取をしてもらわなかった時には、それらの着物を持ち帰る手間もかかります。
店舗買取がおすすめな人
- 実際に査定している様子を見たい人。
- 家に他人を入れることに抵抗のある人。
- 査定・買取を行う店舗が近くにある人。
- 早い現金化を求める人。
- 着物の運搬に不便がない人。
店舗に送って査定をしてもらう宅配買取
宅配買取では、買取業者のホームページや電話で申し込みをして宅配買取のための梱包キットを送ってもらいます。
その梱包キットに自分で着物を梱包して、指定の方法の宅配便で送ると、査定結果と買取の可否、買取金額を後日知らせてもらえます。
店舗に持ち込み時間がない人や、出張買取の時間を確約できない人には人気のある買取方法です。
宅配買取は、査定までの時間や買取金額の振り込みなどにも時間がかかることがあり、即現金化を望む人には少し不便。
また、業者によっては返送料を負担すれば返送してくれるところもあれば、一度送ったものは返送しないとしているところもあるので注意が必要です。
宅配買取がおすすめな人
- まとまった時間が取れない人
- 査定士と顔を合わせると断りづらい人
- 自分で梱包するのが苦にならない人
- 現金化まで時間がかかっても問題ない人
着物買取の相場を紹介
着物の中でも、買取価値がつくものは次に紹介する3つの種類のものがほとんどです。
ここからは、それぞれの着物の特徴と買取相場について紹介します。
訪問着
訪問着は「準礼装」にカテゴライズされるもので、結婚式やパーティなどでも着用される格式高い着物です。
振袖や留袖は着る女性の年齢や既婚・未婚に左右されるのに対し、訪問着は制約がないのが特徴です。
そのため買取市場においても訪問着は需要があります。
一般的な買取価格は、状態の良いものなら1万円〜2万円、有名作家の作品であれば3万円〜10万円ほどの価値がつくと言われています。
振袖
振袖は、未婚女性の第一礼装にあたる着物です。
成人の日などは、華やかな振袖姿の若い女性をよく見ますが、その後着る機会がないまま家に寝かせてある、という人は少なくありません。
着る機会が少ない振袖だからこそ、新品ではなく中古で買って値段を抑えたいという人に需要があります。
結婚式のお色直しで着る大振袖はレンタルで済まされることがほとんどですが、成人式で着用する人が多い中振袖は買取市場でも人気。
振袖の買取価格は、ノーブランドのものなら1万円前後、作家ものや手書き友禅、総絞りの振袖なら数万円から20万円ほどの間になると言われています。
留袖
留袖は黒留袖と色留袖に分けられますが、そのどちらも女性の第一礼装にあたる着物です。
結婚式では、新郎新婦の家族や親族・仲人などが、ゲストを迎え入れる気持ちをあらわすために着用します。
黒留袖が5つの紋を持つのに対して、色留袖は3つや5つなど数はさまざま。
5つの紋を持つ色留袖は、黒留袖と同等の格式があるとされています。
3つの紋や1つの紋を持つ色留袖は、5つ紋より格は下がるものの、結婚式のゲストの準礼装として着用できます。
留袖の買取相場は、一般的な留袖なら1万円から2万円、伝統工芸品や細工のこまかいものなら10万円以上にもなるようです。
高額な着物を紹介
買取価値がつく着物の中でも特に高額査定となるものは、次の3つの種類です。
1つずつ見ていきましょう。
高級な着物
一般的に高級な着物とは、手間と時間がかかった伝統工芸品の着物を指します。
手書きの友禅や総絞りの着物などは、一流の職人がそれぞれの担当を分業で行うことも多く、1つの着物を仕上げるのに大変時間がかかります。
また、手仕事の部分が大半を占める高級な着物の製作方法では大量生産をすることは難しく、1点ものであることがほとんど。
そのため、その1点の着物が非常に高価になりやすいのです。
- 西陣織
- 京友禅
- 大島紬
- 結城紬
- 桐生織 など
人間国宝など著名な作家の着物
美術品などと同じように、人間国宝や著名な作家の着物も高額な着物として知られています。
作家には染物作家や織物作家などがおり、それぞれ著名な作家が独自のセンスで1枚の着物の素材選びから製作までを行います。
そのため1点1点の価値が高く、高額で買取される傾向に。
しかし、素人ではなかなか着物の見極めが難しく、作家ものであるかどうかわからないこともあります。
実際の査定額が気になる時には、買取業者の査定士に聞いてみると良いでしょう。
- 上野為二
- 松原定吉
- 宗広力三
- 南部芳松
- 佐々木苑子 など(敬称略)
著名なブランドの着物
洋服やバッグの高級ブランドと同じように、着物にもブランドと位置付けられているものがあります。
伝統工芸品の友禅として有名な京友禅の「千總」や、江戸時代創業の老舗呉服屋「竺仙」、美術織物の分野を確立した「龍村美術織物」などが老舗のブランド着物として知られています。
バイセルでは「千總」の買取実績もあり、買取相場は数万円から200万円前後という高値が。
希少価値がある着物の場合はさらに高値が付く可能性もあるので、着る機会がないのであれば自宅保管で傷んでしまう前に買取を検討してみましょう。
- 千總
- 竺仙
- 龍村美術織物
- 川島織物
- 銀座志ま亀
- ゑり善 など
同じ着物でも値段が違う理由を解説!
着物を査定に出した時に、査定額に大きな差が出ることがあります。
一体何が原因で査定額が下がったり上がったりするのか。
ここで、3つの理由を解説します。
着物の状態
家で保管している着物は、経年劣化を起こすものと考えておきましょう。
できるだけ綺麗な状態で保管して、風通しを良くして虫食い対策をしていても、完璧な状態で保管し続けるのは難しいことです。
だからといって、日の当たる場所に保管して変色させてしまったり、湿気の多い場所に保管してカビを生やしてしまっては、せっかくの着物の査定価格が下がってしまいます。
着物の素材
着物に買取価格がつくものは、多くの場合、正絹と呼ばれる素材で作られていることがほとんどです。
夏の着物では、麻や綿麻で作られることもあり、中でも上布と呼ばれる麻の着物は元の価格も高価。
これらの着物であれば、買取価格にも期待ができるでしょう。
しかし、ポリエステルやウールの着物は買取価格が低いどころか、ノーブランドの着物であれば買取自体されないことも。
一方で、ポリエステルの着物でもデザイナーズブランドのものであれば、高値がつくこともあります。
証紙があるかどうか
証紙は、着物の由来や素材、品質と価値を保証する証明書です。
証紙は原材料名や織元の名前だけでなく、染色の方法や織り方も記載されています。
織元の組合が厳しい基準に基づいて品質検査を行なってクリアした着物にだけつけるものが証紙です。
買取の際には着物に精通した査定士に査定をしてもらうことはもちろん大切ですが、証紙は着物買取には大きな意味を持ちます。
着物を査定に出す時には、証紙も忘れずに提示するようにしましょう。
同じ種類でも大きい着物が高額で売れる
着物は基本的に、購入時に着る人の体に合わせて仕立てられるものです。
また、中古の着物を購入した人も、自分の体に合わせて仕立て直しをして着ることになります。
丈が短かったり小さい着物の場合には仕立て直しても着ることが難しくなることから、中古着物として売る時に購入者が限定されてしまうことになりかねません。
そのため、買取の時には同じ種類の着物でも丈が長かったり大きかったりする着物の方が高値がつきやすくなります。
着物買取を高額にするコツを紹介
家にある着物をいよいよ買取査定に出すとしましょう。
その時にはどのような点に気をつけると高額査定につながるようになるのでしょうか。
ここでちょっとしたコツを紹介します。
クリーニングに出さない
たんすに長い間眠ったままだから、あるいは少し気になるシミがあるから、と着物をクリーニング店に出そうと思う人もいるでしょう。
高額査定に繋げたい時には、クリーニングに出さないのか正解。
着物は触れば触るほど傷むもので、着物専門のクリーニング店だからといって綺麗になって返ってくるだけという保証はありません。
また、高額なクリーニング料金を支払って査定に出したところで、その分が査定額に上乗せされてクリーニング料金が回収できるとは限りません。
着物の買取査定の時には、クリーニングに出さないようにしてください。
証紙をつけて買取に出す
上の章でも解説した通り、証紙は着物の価値を保証してくれるものです。
着物買取の査定士は着物に精通しているとはいえ、着物本体の価値に加えて証紙の有無が査定額に影響を与えるとも言われています。
古い着物を受け継いだ時で元々の持ち主がわからない場合でも、証紙があればその着物の由来を教えてくれるのです。
証紙があるのであれば、忘れずに一緒に買取査定に出すようにしましょう。
着物買取の専門店を利用する
着物の売却を考えた時には、リサイクルショップやネットオークションなどを考える人もいるでしょう。
ポリエステルの着物など専門店の買取が難しい場合にはそれでも良いですが、正絹の着物や麻の着物などは着物買取の専門店を利用するのがおすすめです。
着物買取の専門店であれば、着物に精通した査定士がしっかりとした知識を持って査定してくれるので、きちんとした買取額を提示してくれます。
小物はどんなものが買い取ってもらえる?
着物買取をしてもらう時、一緒に和装小物も買い取ってもらえます。
帯締めや草履、和装用バッグなど着物買取業者はさまざまな和装小物の買取を行います。
これはどうかな、と悩んだ時にはとりあえず査定に出してみてください。
ここでは、和装小物の中でも特に高額になりやすいものを2種類紹介しましょう。
かんざし
かんざしは、女性の髪を飾る装飾具で、今では着物を着た時に使われることが多いものです。
高価なかんざしでは本体部分に金や銀が使われ、装飾部分によってさらに買取価値がつくようになっています。
赤珊瑚や斑点のないべっこうで装飾されたかんざしは大変貴重なものとされ、高額買取が期待できると言われています。
帯留め
帯留めは、古くは帯の上に巻く帯締めを留めるために使われていましたが、現在では帯の真ん中を彩る装飾品として使われています。
素材は多様で、ガラスや布のようなお手軽な価格のものから、珊瑚や翡翠、その他高価な宝石などで作られたものがあります。
帯留めの素材によっては、着物本体の付属品としてではなく、ジュエリーとして高額買取が期待できることも。
着物を査定に出す時には、帯留めも一緒に査定に出すと良いでしょう。
査定の流れを解説
買取査定には便利な出張買取。
ここでは査定から買取までの流れを解説します。
①査定の申し込みと日時の予約
着物買取業者のホームページの申し込み画面やメール、あるいは直接電話をするなどして、査定の申し込みを行います。
出張買取では、申し込んだ人が査定日に出張を依頼した住所に必ずいる必要があります。
多くの買取業者では土日でも出張をしているので、必ず家にいる日時を確認してから申し込みを行いましょう。
②査定担当に来てもらい査定してもらう
査定日時になったら、査定士が家に訪問してきます。
買取業者によっては社用車に社名を書いていなかったり、女性査定士を派遣したりといった心遣いをしています。
家に入って来られるのが気になる時には、玄関先でのみ査定を行うという業者もあるため、あらかじめ希望項目を満たした業者を選ぶのも良いでしょう。
③査定額に納得したら売買契約をその場で結ぶ
出張査定は多くの買取業者が無料で行います。
そのため、査定額に納得できなくても「せっかく来てもらったから断りにくい」と考えてしまう人もいるでしょう。
しかし、出張査定でも査定額に納得できるかできないかは売り手にとって重要なポイントです。
売買契約は査定額に納得できた時にだけ結ぶようにしてください。
④買取額をその場で受け取る
出張買取では、店舗買取と同じように即金で買取が行われることがほとんど。
宅配買取のように現金化に時間がかかることもなく、店舗買取のように交通費や運搬の負担をすることもないため、出張買取はおすすめの買取り方法です。
着物買取はトラブルが起きやすい?詐欺に遭う可能性もあるので注意!
着物の買取は、着物に精通した査定士がいない買取業者に依頼すると、トラブルが起きやすいと言われています。
実際の着物買取相場や需要を知らない業者が買取価格を低く提示したり、ひどい時には買取不可の着物は処分しておくと言って実際には他の業者に横流ししていたりという事例もあります。
また、着物の出張買取を買取業者に依頼したものの、来た業者は着物ではなく貴金属の査定を求めてくることも。
着物買取においては、残念ながら詐欺に遭う可能性もあるのが実情です。
着物買取の業者を探す時には、実績のある業者を探すようにしましょう。
よくある質問への回答
着物買取を検討したら、気になることがいくつか出てきます。
ここでは、よくある質問をいくつかピックアップして紹介しましょう。
質問1.着物買取はどの業者がおすすめ?
着物買取には着物の査定に多くの実績があるバイセルが最もおすすめです。
バイセルは、着物査定の依頼に最短で即日対応が可能で、着物の買取においては業界最多の「月間10万点」を誇ります。
また、店舗買取や宅配買取はもちろん、日本全国の出張買取に対応しており、契約後に気が変わった場合には8日以内ならクーリングオフできる制度も。
しかし、査定結果に納得して買取をするには買取業者の比較も大切です。
気になる場合にはいくつかの着物買取業者に連絡してみましょう。
質問2.買取方法はどれが一番良い?
着物は1枚でも重くかさばりやすいものです。
また、自分で梱包したり運搬したりする途中でシワができたりすることもあります。
着物買取には基本的には出張買取がおすすめです。
しかし、家にいる日時が不定期で査定・買取の日時を決められない人や、家に他人を招くことに抵抗がある人もいるでしょう。
在宅の時間がわかっている人や着物を複数枚査定してもらいたい人、家に査定士が訪問しても問題ない人であれば出張買取を利用すると楽に買取まで進めることができます。
質問3.出張買取に不安があるが、本当に安全?
着物買取の実績がある専門業者の出張買取は安全です。
買取のための訪問でも知らない人を家に招くのは不安という人もいるかもしれません。
バイセルでは、ホームページで訪問する査定員を顔写真付きで紹介しています。
それでもコミュニケーションに不安があるのならば、女性の査定士が出張買取にきてくれる福ちゃんなどを利用するのが安心です。
まとめ
着物買取について詳しく解説しました。
買取業者には着物専門の買取業者を選んだり、和装小物と合わせて査定に出したり、少しでも着物に価値をつけるための方法はいくつかあります。
買取してもらう着物にきちんとした評価をしてもらうためには、本記事を参考にしてみてください。
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