着物買取の相場をご存知ですか?
テレビCMなどで「着物買取」という言葉を聞き、自宅にある着物を売ったらいくらになるのかなと思った方も多いのではないでしょうか。
「もう着ない着物ならば売ってしまいたいけど、安く買い取られてしまうのならば嫌だな」と悩んでいませんか?
実は着物の買取相場は状態や年代によって大きく異なります。
一見同じように見える着物でも、保管状態や付属物の有無などで買取金額が全然違うことも。
そのため、インターネット上に書かれている着物買取の相場は当てはまらないことも多くあります。
「買取金額が15万円と書いてあったものと同じ種類の着物を査定してもらったら1万円にもならなかった!!」なんていうこともよくあります。
この記事では、着物を買い取ってもらうときの相場について詳しく解説していきます。
着物を売るときの参考にしてください。
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- 着物買取に相場がない理由を解説!
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- 高額になりやすい着物を解説!
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- 高額に買い取ってもらうコツを解説!
- おすすめの着物買取業者を紹介!
着物の買取相場が存在しないって本当!?理由3つを解説!
実は着物には買取相場は存在しません。
もちろん、ある程度の相場の目安はありますが、同じ着物でも時期、状態、年代や作家によって大きく価格が異なることも事実。
着物は、一つの情報だけでなく着物の持つ価値を総合的に判断して買取金額を付けられることになります。
また、時期による需要の変動が大きいのも着物の特徴。
それぞれ、詳しくみていきましょう。
時期によって大きく異なる
成人式や卒業式など、着物を着る時期は限られています。
そのため、買い取った着物が一番売れるのは成人式や卒業式などの少し前の時期。
その時期は着物の需要が高まっているため、買取の相場も高くなる傾向にあります。
また、洋服に夏物・冬物があるように着物も四季によって着用する種類が実は違います。
それぞれの着物の一番需要が高まる季節の前が一番高く買い取ってもらえるタイミング。
夏物の着物は春のうちに、成人式の振袖は秋頃に買取してもらうのがベストタイミングと言えるでしょう。
逆に言うと需要の低い時期に買取してもらうと全く同じ着物でも買取価格がかなり低く提示されてしまう危険もあります。
買取の査定をしてもらうタイミングに気を付けましょう。
状態によって大きく異なる
着物は誰かがまた着る前提で買取されます。
そのため、何度も着た着物よりも新品で一度も袖を通したことのない着物や、購入してからまだ日が浅い着物のほうが高い金額がつきやすいです。
もし、もう着る予定のない着物が手元にあるのならば一日でも早く買取に出した方が高額で買い取ってもらえる可能性が高くなることも。
特に購入してから10年以内のものがあれば早めに査定に出すことをおすすめいたします。
悩んでいるのならば一度査定だけでもしてもらうと想像よりも高値が付いて売る決心が固まるかもしれませんね。
しかし、いくら新品であったとしても保管状態が悪くカビやシミなどがあるものは一気に買取金額も下がってしまうのでそこは注意が必要です。
年代や作家によって大きく異なる
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- 関東大震災以前の着物は数が少なく価値が高い
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- 有名な作家が手がけた着物の価値が高い
着物を買取する際に査定士は着物が生産された年代を確認します。
昭和初期頃は着物が大量生産されていたので値段が付きにくいです。
逆に関東大震災以前に作られた着物は現存しているものも少なく、アンティークとしての価値が高くなります。
保存状態が良ければ高額の買取も期待できるでしょう。
また、高く買取される着物と言えば有名な作家が手掛けた着物を忘れてはいけません。
着物作家として浦野理一や久保田一竹、由水十久などが有名です。
また、人間国宝である羽田登喜男や田畑喜八、木村雨山、北村武資、志村ふくみなどが手がけた着物は非常に高額。
なぜなら、有名な作家物の着物は観賞用やコレクションとして購入されるケースも多く、国内だけでなく海外にもファンがたくさんいます。
そのため買取相場は一般的な着物とは比べ物にならないほど高額になります。
高額になりやすい着物を紹介!
ここまで着物買取金額に大きな影響を与える条件を3つご紹介してきましたが、それ以外にも買取金額が高額になりやすい条件があります。
お持ちの着物がその条件に当てはまるかぜひ確認してみてください。
正絹の着物
着物に使用されている生地の種類によっても高額になるものとお値段がつかないものなど大きな違いが出ます。
着物は絹で作られたものが一般的ではありますが、戦後は化学繊維やウールなどの着物も多く流通しました。
しかし、これらはカジュアルに日常使いするために大量生産されていて、もともとの売値自体が安価でした。
そのため、買取金額も非常に低いまたは、買取不可となるケースも。
やはり高額買取が期待できるものは正絹(絹100%)で作られた着物と言えるでしょう。
正絹の着物は着心地もよく、需要が高いことから高額に買い取られる可能性が高くなります。
全国各地で受け継がれてきた伝統工芸品
作家物の着物と同様に希少価値が高いと言われているのが伝統工芸品の着物です。
着物は日本の民族衣装でもあることから昔から全国各地で独自の技術で作られてきました。
その中で、一定の地域で独自の原料と技術を用いて100年以上受け継いできたものを伝統工芸品と呼んでいます。
また、製造過程の主なところを手作業で行っていることから、とても希少価値が高いのが特徴。
伝統工芸品に指定されている着物にも様々な種類がありますが、友禅・紬・上布などはとくに有名です。
さらに、それぞれ友禅・紬・上布の中でも産地によって特徴が大きく異なるため同じ種類の着物でも産地によって買取金額が大きく変わってきます。
たとえば、茨城県で2000年以上その技法が受け継がれてきた結城紬は状態が良ければ数十万円の買取金額になることも。
作家物の着物と同様に伝統工芸品の着物は着用するためではなく観賞用としても人気が非常に高いのも特徴です。
近年では海外のコレクターからの需要も高くなっていることから買取価格が高額になることもあります。
着丈が長くて大きめの着物
着物を着るとき、女性は腰辺りで着物を折り返し「おはしょり」を作って着丈を調整します。
そのため、同じ長さの着物であっても多少身長の違う人でも着付けることは可能。
しかし、現代の女性は昔の女性と比べて平均身長が高くなっているので、昔の小柄な人が着ていた着物ではサイズが合わないことがあります。
昔の小さい着物だとおはしょりの調整だけでは綺麗に着ることができません。
また、着丈をおはしょりで調整できたとしても首元から手首までの裄(ユキ)の長さが合わないとやはり綺麗には着れません。
そのような場合は着物の買取価格が低くなりがち。
着丈が長く大きめに作られている着物であればこのような心配もないので高めに買取される可能性があります。
また、使われている生地が多いので新しく着られる方のサイズに合わせて仕立て直すことも。
このような点でも大きめの着物は非常に需要があると言えます。
着丈が長いといっても極端に長い必要はありません。
現代の女性の平均身長は160センチほどなので着物の襟から裾までが160センチほどあればちょうどよいといえるでしょう。
査定をしてもらった時に安い!とならないコツを紹介!
ご自宅にあった着物を査定してもらったら「想像していたよりずいぶんと安い!」となったらショックですよね。
実は高額になりやすい着物であっても条件次第では一気に金額下がってしまうこともあるので注意が必要です。
逆に言うと、あるポイントを気を付けていれば一気に買取金額が高額になることも期待できます。
そこで高額査定してもらうためのコツをお教えいたします!
証紙をつけておく
画像引用:バイセル
ここまでご紹介してきたように作家物の着物や伝統工芸品の着物は希少価値があり高値がつくことが期待できます。
もちろん着物だけでも着物のプロが査定すればどの作家が手掛けたものか、産地はどこの着物かなどはわかります。
しかし、それらを証明する「証紙」や「落款」があると買取金額がさらに高くなる可能性も!
「落款」とは作者を示すために着物に直接押された印のことを言います。
「証紙」とはその着物の作者や産地を証明するもので、購入時に同封されていることが多いもの。
しかし、中には証紙を付けずに販売している着物もあるため、必ず付いてくるものではありません。
「証紙がない=偽物」というわけではないのですが、「証紙がある=本物の証」と言えるのです。
そのため、買取時に証紙があるのとないのとでは買取金額に大きな違いが出ることになります。
着物と一緒に保管されていたものがあれば一緒に査定に出すのがおすすめです。
保管環境を見直す
着物は洋服に比べてデリケートであり、お手入れが難しいのが難点です。
簡単に洗濯機で洗濯もできないため、きちんと保管に気を付けていないと「いつのまにかカビが生えていた!」なんてことにも。
どんなに元が高額な着物や一度も袖を通していない新品の着物であっても生地の裂け・シミ・虫食い・カビがあると買取不可になることもあります。
普段から着物の保管には細心の注意を払うことが大切です。
着物を着た後にすぐ畳んでしまうと汗がシミになってしまうので、しばらく広げて汗を乾かしてから綺麗に畳んでしまってください。
着物専用の防虫剤や除湿シートを着物と一緒にしまうことも効果的。
もし、着物専用の防虫剤や除湿シートがなかった場合には定期的に着物を広げて風に当てるといいでしょう。
雨の日が続く場合や着物を広げる場所がない場合には、着物を入れている箪笥の引き出しを開けて扇風機などで風を送りましょう。
それだけでも除湿効果があり、カビ予防・虫予防になります。
ただし、もし仮に汚れなどがあったとしても査定前にクリーニングに出すようなことは避けてください。
汚れがあるとどうしても綺麗にしてから査定に出したくなります。
しかし、着物の素材である絹は非常にデリケート。
汚れを落とそうとして誤った方法で処置をすると余計に生地を傷めてしまう可能性があります。
着物のクリーニングも専門の知識を持った信頼できる人に任せましょう。
汚れなどがあってもそのままの状態でプロの査定士に見てもらってください。
高い値段で売れる時期に売る
着物の買取金額は着物の需要に応じて大きく変化します。
着物を着るイベントがある時期は買取店も着物の在庫を多く持っていたいので買取金額をアップして買取することがあります。
たとえば
- 成人式1月
- 卒業式3月
- 入学式4月
- 七五三11月
これらのイベントの時期は着物の需要が高くなるので買取価格も高くなります。
これらのイベントの数ヶ月前に買取に出すことをおすすめします。
着物をきちんと査定してくれる業者を選ぶ
着物の査定はプロに任せるのが一番です。
間違ってもリサイクルショップなどに売ることはやめましょう!
着物の査定は正しい知識を持っている人でないと極端に安く買い取られてしまう危険があります。
中には着物買取専門と謳っていても、本当は高い着物を難癖をつけて安く買い叩くような悪質業者の被害も報告されています。
また、買取金額に納得がいかないからキャンセルしようとしてもキャンセル不可とされてしまうケースも
着物買取の詐欺トラブルについて詳しく紹介している記事もありますのでチェックしてみてください。
そんなトラブルに合わないためにも着物の正しい知識を持ち経験豊富で信頼できる業者を選びましょう。
また複数の業者に査定してもらって一番高く買取をしてくれる業者を見つけることも大切です。
そこで着物買取におすすめの業者をご紹介いたします。
他にもおすすめの業者をまとめ、比較した記事があるのでぜひチェックしてください!
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ザ・ゴールド
画像引用:ザ・ゴールド
ザ・ゴールドの査定士は様々な資格を持っています。
主に査定士が持っている専門資格は“遺品査定士”“生前整理アドバイザー”“終活カウンセラー”“買取アドバイザー”“リユース営業士”“宝石鑑定士”などがあります。
このように複数の資格を持っているため多角的な知識から正しく査定してくれることでしょう。
また、女性スタッフも多数在籍していることからシニアのお客様にも安心してご利用いただけます。
買取方法も出張買取、宅配買取、店頭買取から選ぶことができるのは便利ですよね。
しかも、どのような買取方法でも出張料、発送料、査定料、キャンセル料すべて無料となっています。
提示金額に納得いただけたらその場で現金買取していただけます。
一般的に買取が難しいとされている以下のような着物も買取可能となることもあるので一度査定に出すことをおすすめいたします。
- 素材の判断のつかない着物
- 破れた着物
- シミや汚れのある着物
- 喪服以外の紋付の着物
- 仕付け糸のついた新品の着物
- 証紙、証明書のない着物
- 残布がある着物
- 色や柄が古い着物
バイセル
画像引用:バイセル
出張買取専門のため店舗の数が少ないのが特長です。
店舗を持たないことで設備費を抑えて、その分買取価格を高めにするなどして顧客へ還元しています。
全国47都道府県どこへでも出張買取に応じてもらえるのも店舗を持たないバイセルの特徴です。
たとえお着物が1点であったとしても出張料、査定料無料で買取が可能となっています。
着物専用の自社倉庫を保有しているため、引っ越し、遺品整理、大量処分を予定している業者などでも即や買取可能という点も魅力の一つです。
状態が悪くお値段のつかない着物などの大量引き取りの手数料も無料でご利用いただけます。
状態の良い着物だけでなく、汚れ、シミ、破れなどがある着物、古い着物、和装小物なども買取可能の場合もあるので査定に一緒にお出しください。
買取プレミアム
画像引用:買取プレミアム
買取プレミアムでは24時間電話受付しています。
買取の予約だけでなく、査定前の事前相談などにも無料で対応してもらえることも安心につながりますね。
買取方法は出張買取、宅配買取、持ち込み買取から選べますが、出張買取が一番人気。
日本全国どこでも経験豊富な査定士が向かいます。
金額に納得いただけたらその場で即現金にて支払ってもらえます。
クーリングオフ制度もあるので、安心してご利用ください。
まとめ
きっと着物一枚一枚には持ち主の方の大切な思い出が詰まっているでしょう。
そんなせっかくの大切な着物ですから、査定の時から大切に扱ってもらいたいですよね。
大切な着物が実際の価値より安く査定されないためにも、きちんと高値がつくポイントを押さえておきましょう。
- 着物の価値を証明するものの有無
- 着物の保管状況
- 査定のタイミング
この3つのポイントに注意してください。
ポイントを押さえたうえで、安く買い叩かれないように信頼できる業者でしっかりと査定してもらうことをおすすめいたします。
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