トレーディングカードショップをはじめようという人向けに、開業手順を解説しています!
ポケモンカードや遊戯王カードなど、1990年頃に流行したトレーディングカードが再熱しており、国内のみならず世界で需要が高まっていますよ。
在庫のスペースを取らないトレーディングカードは、副業から始めるのにピッタリ。
とくにオンラインストアなら資金が50万円程度あればはじめられますよ。
本記事では、トレーディングカードショップの開業手順を解説します。
必要な資金や手続きも順に紹介するので、チェックしていきましょう。
「トレーディングカード」のメリット3選
トレーディングカードショップを開くメリットは、以下の3点が挙げられます。
メリットを参考に、開業への準備を進めていきましょう。
在庫がそれほどかさばらない
トレーディングカードは、在庫がかさばりにくく、オンラインショップであれば、カードをファイリングしておけばよいため、在庫が幅を取りません。
一人暮らしや実家暮らし、お子さんがいる人でも、部屋のスペースを気にすることなくはじめやすいですよ。
商品がかさばらないということは、配送料が安く済むのも魅力です。
古物商の許可取得が容易
中古品を商売としてはじめるなら、古物商の許可を取得する必要があります。
自分が使ったものをフリマアプリで販売する程度なら必要ありませんが、仕入れて事業として転売する場合は、必要です。
トレーディングカードショップを開業する際は、事業になるため取得しましょう。
古物商許可がいる状況でも未取得の場合は、「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」になる可能性があるので、注意が必要です。
副業という形からでもはじめやすい
トレーディングカードショップは、本業をしながらでも充分はじめやすい事業です。
ネットショップであれば、基本的には顧客が商品を購入したときに出荷作業をする、問い合わせに答えるのみなので、自分のライフスタイルに合わせて在庫管理をすれば、問題なく運営できますよ。
ただ、副業としてはじめるなら、本業の会社に申告することを忘れないでおきましょう。
副業禁止なのに事業をはじめると、あとで問題になってしまうことがあります。
トレーディングカードショップの開業は実際儲かるの?
トレーディングカードは、市場規模が拡大しているため、波に乗るチャンスです。
以下では、トレーディングカードショップを開業するのに大切なお金や需要に関することを解説していきます。
市場をしっかり把握していきましょう。
トレーディングカードショップの開業に必要な資金
トレーディングカードショップの開業に必要な資金は、お店の規模にもよリます。
実店舗で500万円~1,000万円ほど、オンラインショップなら50万円~100万円ほどで立ち上げが可能です。
内訳は、以下を参考にしてください。
お店の種類 | 必要資金 | 内訳 |
---|---|---|
実店舗 | 500万円~1,000万円 ※軌道に乗るまでを考えると、2,000万円 | 家賃(15万円として)保証料・仲介手数料など:180万円 改装費:300万円 什器:100万円~300万円 人件費(3か月~半年分):200万円~500万円 ランニングコスト(3か月~半年):50万円~100万円 |
オンラインショップ | 50万円~100万円 | ECショップの費用(広告費含め):1万円~30万円 商品保管費用:10万円 配送・梱包などの経費:10万円 |
トレーディングカードショップを実店舗で立ちあげる場合は、飲食店をはじめるのと同じ規模の資金が必要です。
資金に余裕がない場合は、オンラインショップからはじめて、経営に余裕が出たら店舗を考えるのもアリですよ。
トレーディングカードショップの市場規模と収益予想
一般社団法人日本玩具協会が公表している、2001~2022年のデータによると、玩具市場は年々上がっており、2022年には過去最高を記録しています。
過去最高を記録した要因の一つが、トレーディングカードゲームで、前年度比が132.2%との発表がありました。
とくに、ポケモンカードや遊戯王OCG、デュエル・マスターズTCGの3種類がダントツに人気で、価値の高いカードは何倍にも値段が跳ね上がり、資産価値があるカードも。
しかも、人気は、国内だけではなく世界規模です。
1990年ごろに流行したトレーディングカードゲームですが、当時の子供が社会人になり、自由にカードを買って遊べるようになったため、再熱したことが上場の原因と言われています。
トレーディングカードは成長市場のため、リユース店舗は増加する傾向にありますよ。
また、トレーディングカードの価値は公式大会のルール変更や人気により、日々変動しており、収益アップにつながるチャンスはあります。
ただ、もちろん逆もしかりで、価値があると思っていたカードでも、需要が下がってしまう可能性はあるので、逐一公式のルールや大会の状況などをチェックすることが大切ですよ。
フリマアプリの利用者も増加傾向
近年では、節約への意識の高まりから、コスパの重視や断捨離などの需要が増え、メルカリやラクマ、PayPayフリマ、e-bayなどのフリマアプリが増え、利用者も増加しています。
店舗に足を運ばなくても、全国の販売者が売りに出しているカードをチェックできるメリットがありますよ。
また、90年代に販売していたカードが現在も使用できるため、レア度が高まり価値が上がってます。
トレーディングカードの価値を知らずに出品している人たちも多いので、安く仕入れるチャンスも転がっていますよ。
トレーディングカードショップの開業手順9ステップ
トレーディングカードショップを開業するための手順は、9ステップあります。
順序よく、準備を進めていきましょう。
古物商許可の取得
まずは、古物商の許可を取得しましょう。
申請で必要なのは、以下の4点の書類です。
- 住民票(本籍地あり)
- 身分証明書
- 略歴書
- 契約書
営業所や拠点の住所が必要になるので、店舗をつくる場合は、販売場所を選定してから古物商許可証を取りましょう。
古物商許可証の申請書は、管轄の警察署でもらうか、都道府県公安委員会の公式サイトからダウンロードできます。
3枚の申請書にしっかり目を通し、必要事項を記入してください。
管轄の警察署に提出する際は、以下のものを持参しましょう。
- 古物商免許申請書類
- 添付書類(住民票・略歴書・契約書)
- 身分証明書
- 印鑑(訂正用)
- 手数料(19,000円)
神聖が完了したあとは、約40日で古物商免許証を受け取れますよ。
販売場所を選定
自分がどのような形態で販売するかを固めていきましょう。
ネットショップであれば、複数のサイトをもったり複数のフリマサイトやオークションサイトに出品できるので、多くの人に見てもらいやすくなります。
もちろん店舗を構える人も、ゆくゆくはネットショップも立ち上げることで、回転率や知名度を上げていけますよ。
トレカ仕入れ
いよいよ、商品であるトレーディングカードを仕入れていきます。
仕入れる方法は、以下の3パターンありますよ。
それぞれの方法をチェックして、どう仕入れるかを検討しましょう。
店舗での買取
店舗で買う場合は、実物をしっかり確認して購入できるため、安心して取引できます。
仕入れ問屋やリサイクルショップなど、さまざまな場所で販売されているので、くまなく見ていきましょう。
ネットショップやフリマアプリで仕入れる
実店舗をもたずに、ネットショップやフリマアプリで業者が販売しているケースは多いです。
仕入れ値よりも高い額で販売しなければ利益は生まれないので、いくらで購入するかは自分の腕次第。
複数の同時購入やキャンペーンなどを利用して、仕入れ値を下げる努力をしましょう。
自社サイトでの買取を行う
自社サイトで買取を募集し、トレーディングカードを売ってもらいましょう。
他社をリサーチし、高額買取ができるようにすると、自分で買い付けをしなくても需要の高いトレーディングカードを手に入れることができるかもしれません。
キャンペーンや頬化の取引などを駆使して、顧客の満足度を高められるようにしましょう。
物件の選定
実店舗をもつ場合は、店舗を置く場所を決めましょう。
トレーディングカードを販売するのみであれば、騒音や匂いなどの問題がほとんどないため、快く貸して食える不動産は多いはず。
ただ、ショップで大会やイベントを開きたいと考えている場合は、人の集まりやすさや騒音、広さなどをよく確認しましょう。
椅子や机などを含む什器の購入
什器は、カードを展示する棚や管理する棚など。
カードで遊ぶスペースも確保する場合は、机や椅子なども必要です。
店舗のインテリアに統一性をもたせて、顧客が集まりやすい店内づくりを心がけましょう。
遊ぶスペースには、自販機の設置や道具の貸し出しなどでも売り上げをつくることを考えていくことも大切ですよ。
POSレジ・システムの導入
POSレジ・システムの導入は、レンタルや維持費のために2万円~10万円ほどかかることを想定しておきましょう。
システムの性能はバラバラで、在庫管理や買い物かご機能、児童の買取査定機能など、さまざまなものがあります。
はじめから高性能を用意する必要はありませんが、顧客が使いやすいように対応していきましょう。
また、慣れていないうちはとくに、商品の査定を自動で行ってくれる「トレカ自動査定システム」を利用するのもおすすめです。
販路の確保
販売場所を選定したら、いよいよ商品を出品する準備をしていきます。
店舗ならポップ、サイトなら商品の特徴や購買意欲を高める文言を用意しましょう。
販売する形態は、複数つくるのがおすすめです。
一番手っ取り早いのは、多くのフリマサイトに出品すること。
初期手数料はほとんどかからず、売れたときに数%手数料が引かれる程度なので、試しに行ってみましょう。
スタッフの確保
お店の規模にもよりますが、余裕があるならスタッフを確保しましょう。
求人サイトで募集するのが一般的ですが、採用時にお金がかかるため、出費を抑えたい人は、SNSで募集したり人伝に紹介してもらってみてください。
しっかり面接を組み、履歴書を提出してもらってくださいね。
店舗経営や商材についてのノウハウの蓄積
トレーディングカードの需要は、日々変化していきます。
カードの価値の変動を見極めて、最適な値段で売り買いする知識をつけましょう。
なかでも、新作の販売スケジュールや大会などのイベント情報を抑えるのはマストです。
また、過去に販売された年代物のカードや、期間限定で配布されたなどのレアカードの存在の知識も身に着ければ、思わぬところでお宝に出会えるかもしれません。
トレーディングカードショップの開業は、まずはネットショップから始めてみるのがおすすめ
ネットショップであれば、店舗をもたずに自宅で簡単にできます。
トレーディングカードはかさばる商品ではないため、ちょっとした収納スペースなどがあればある程度の在庫を確保しておいておくことが可能です。
また、秋葉原などのトレーディングカードショップの実店舗が閉店しているところもありますが、オンラインショップは継続していることが多いので、店舗をもつよりもオンラインが効率的。
トレーディングカードショップの開業の流れまとめ
トレーディングカードショップの開業は国内のみならず、世界で需要が高まっている今が狙い目。
まずは副業でオンラインショップからはじめて、徐々にお店を大きくしていくことを考えていきましょう。
トレーディングカードショップを開業するなら、古物商許可証を取ることを忘れないようにしてください。
カードの価値を勉強し、幅広い市場をチェックして、回転率の高いショップを目指してみてくださいね。
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